倒してイイノ?3話 スイカ割り

スイカ割り


「スイカ割りするぞー」

島津さんの掛け声にサターンさん以外の皆が反応して、集まって来た。

「順番はくじ引きで決める、さあやるぞ」

そして、皆がくじを引き始める。最初は……、

「詩織ちゃんだね」

「そうですね、行きます!」

皆の声で惑わされながら近づいていく、そして、いきなり槍を出して、

「一線両断」

スイカの逆方向に誘導された詩織ちゃんは岩を割った真っ二つに。

「どうですか?皆さん」

そう言いながら、アイマスクを外す詩織ちゃん、そして、

「なんで、私は岩を切っているのでしょう。? 確かこの岩は逆方向に……。て事は逆に誘導されていた。ということですか。ふふふ、私も皆の番に仕返しをしましょう」

って真っ二つって凄いね……こわっ。

「次は誰だ?」

と島津さんが聞くと、エスキさんは手を挙げた。

「あたしだ」

そしてアイマスクをつけて、準備に入る。少し横を見ると悪そうな顔をしている詩織ちゃんと、皐文ちゃん。どうしようか悩んでいる、代美ちゃん、ソワソワしているプリマさん、ぼけーっとしている神奈ちゃん、多分私も、結構ソワソワしているんじゃないかな? と思いながら、声援を送る。

「右、右だよ」

すると、プリマさんも

「右、右!!」

すると、皐文ちゃんと、詩織ちゃんが、

「嘘はダメだよ、二人とも! 左だよ左」

「その通りです、もっと左です右に行ってしまった分、左、回れ右してから真直ぐ行った方が速いですよ」

どうやら私たちを信じたらしく、そのまま右に行くすると、

「冷たい!」

海に足を入れてしまい、アイマスクを外して、怒っていた。

「これだから人間は!! ってお姉ちゃんも嘘ついてたの!?」

ちなみにスイカは皐文ちゃん達の言っていた方にあった。

「次は~、あたしだね~」

代美ちゃんがアイマスクをつけ、回転を始めた。そして、代美ちゃんは回転をやめ、私達はスイカを割られないように、違う方向を言い出した。

「右、右だよ」

「いや前だ」

「左ですね」

「後ろだよ」

しかし代美ちゃんは誰の声も聞かずに、スイカに一直線。そのまま割ってしまった。

「みんな~本当の場所を言ってくれてありがと~」

「いや、みんなバラバラの場所言ってたぞ」

「え~でも、前から、こっちにおいで、こっちにおいで。って聞こえたんだけど~」

私は、何か怖いことを聞いたような気がして周りを見渡すと、みんなも背中がぞぞっとしたみたいで、青い顔になっていた。


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