姉妹でイイノ?4話 珠樹と詩織

珠樹と詩織


家に帰り、漫画を読んでいるとスマホが鳴って、メールだと思ったんだけど、ずっと鳴り続けているから電話だ。と考え電話に出る。すると相手は

「もしもし、珠樹ですか?」

「あ、成水さん、どうしたの?」

私達は悪魔を倒したときに連絡を取り合ったりしていたため、多分悪魔関係だろうと予想はついていたけれどもそう聞いた。

「今日悪魔の軍団と戦闘しました。結果、166体の悪魔の殲滅に成功しました」

「166体! 凄いね! 残りはあと425体だね」

エルピスさんから聞いた、666体というのを思い出し、私は言葉を返した。

「そうですね。しかしここからが本番です。悪魔たちも、集団で戦いに挑むことになってくるでしょう。だから気をつけてください」

 「うん、ありがとう。そう言えば、私はヴァーチャルゲームで戦いなれているけど、それ以上に成水さん戦闘になれているよね、どうして?」

 「私は戦いなれているだけです。幾多の戦場に行っては機械兵に紛れて戦争に参加、ゲリラ兵との戦闘もやっているものですから」

 「……へ?」

私はキョトンとなった。戦争に参加? しかも生身で? 今は世の中、機械兵を使って戦争に参加、するのはゲーム感覚でできる機械兵同士の戦争なので、PTSDにならないようになっていて、対人戦になるようなら、軍の人間による機械兵による攻撃に変わる。しかし彼女は、

「私は、成水さんの血を見ただけで怖かったのに、成水さんは大丈夫なの?」

私の問いに成水さんは

「私はまあ何とかなっています。けど一番最初の光景は未だに夢に見ますね。あの時の記憶は……」

「そうなんだ……。じ、じゃあもう切るよ電話代もかかるし」

そして切った瞬間おもってしまった。

(あの話、本当なのかな……)

ベットに戻ると、外から悲鳴が聞こえてきた。窓から覗くと二人の女性が悪魔に襲われているようだった。しかもその二人は、

「お姉ちゃん!?」

姉の黄金お姉ちゃんと白お姉ちゃんだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る