第三章 インターハイ予選シングル戦

第13話 インターハイ予選開幕




 初夏の日差しが照りつけ、薄っすらと皮膚に汗が浮かぶ。

 時折吹く風が心地よく、日陰でのんびりするには良い気候だ。普段であれば、講義の合間に庭園の芝生に寝転がってうとうとと午睡を楽しむのも悪くないのだが、あいにく今はそんなことをしている暇はない。


 比良坂キサキは、講義棟から競技棟への道を全力で走っていた。


 六月初旬の気候は、全力疾走中のキサキに容赦なく発汗を促す。

 ずり落ちそうになるメガネを乱暴に掛け直しながら、彼女は歓声が響く競技場へと足を踏み入れた。


 オリエント魔法研究学院は、日本最大の魔法学府である。

 その競技場も千人規模で観客を収容することができ、様々な魔法競技を行える設備が整っている。


「おそいですわよ、キサキ」

「ごめん、テンちゃん! どうなってる?」


 二階の観覧席に行くと、コウヤのバディであるテンカが手を振ってきた。キサキがそばに近づくと、彼女は身を乗り出すようにして競技場を見下ろす。


 フィールドを八つに区切られた競技場では、インターハイ予選が行われていた。


 毎年六月一日から七月初旬にかけて、オリエントではインターハイ予選が行われる。五時間目の講義時間から放課後までの時間を利用したこの予選は、勝率に応じて単位がもらえるため、何らかの事情がない限りはほとんどの学生が参加する。


 目に後遺症を抱えるキサキは参加することができず、先程まで自由科目の座学を受けていた。それが終わるやいなや、全力疾走で競技場に駆けつけたのだ。


「コウちゃん、今どこ?」


 八つに区切られたフィールド上では、マギクスアーツ、ソーサラーシューターズ、ウィッチクラフトレースの三競技が同時に行われている。


「今は、第四試合場。マギクスアーツの方ですわ。相手は――」


 テンカが指さした方に視線を移す。


 第四試合場では、縮尺された霊子庭園が展開されているのが見えた。

 五十メートルは離れた上で縮尺されているので、強化もしていない肉眼で見るには厳しい距離である。


 キサキはタブレット型のデバイスを持ち出すと、アドレスを入力して霊子庭園内の試合中継を呼び出す。

 霊子庭園の設定は、三十メートル四方の闘技場。マギクスアーツにおけるステージで、他の競技からすると殺風景にすら見える。


 そこで、二人の魔法士が戦っていた。


「え! 嘘、なんで!?」

「欠場者が出て、ランダム抽選になりましたの」


 動揺するキサキに、テンカが内心の憤りを抑えるように静かに言う。


「それで選ばれたのが、あの男ですわ」




 二年二組・未選択 鏑木コウヤ


       VS


 三年一組・実践魔法士 龍宮クロア




 画面に映る闘技場の様子は、半壊というにふさわしい状況だった。

 石畳の地面はあちこち砕けて大きな穴があき、いたるところに火の手が上がっている。


 コウヤの姿はボロボロだった。

 それに対して、クロアはほとんど無傷の状態である。


「もう十五分は戦っていますわ。ギリギリ食らいついている、って感じですの」


 歯痒そうにテンカは顔をしかめる。これがバディ戦なら力になることもできるが、今行われているのはシングル戦だ。見ていることしかできないのが、もどかしいのだろう。


 公式ルールにおけるマギクスアーツの競技時間は、最大二十分。その時点で両方の霊子体が残っていた場合、学内予選のルールでは引き分け扱いとするはずだ。


 後五分。


「コウちゃん、頑張れ!」


 画面に向けて、キサキは聞こえもしない声援を送るしかなかった。




 ※ ※ ※




 雷のような剛拳と、空間を疾走る火の流星。


 疾風迅雷。

 龍宮クロアの攻め口は、まさに嵐と呼ぶにふさわしい猛攻だった。


 次々と襲いかかってくる火球を青い外套で受け流しながら、コウヤは舌打ちをうつ。


 接近戦では苛烈な拳法が繰り出され、距離を取ればどこからか魔法の火球が飛んでくる。魔力で作られた火球は、石畳すらも溶かすほどの火力があり、生半可な防御など軽く消し飛ばしてしまうだろう。


 三十メートル四方のフィールドはあまりに狭く、一方的な攻防は十五分も続いている。


「そろそろ諦めたらどうだ、鏑木」


 何度目かの攻防の後。

 地面を転がりながら距離をとったコウヤに向けて、クロアは構えをときながら余裕を見せる。


 それに、コウヤは口端を歪めて挑発を返す。


「へ。あいにく、往生際が悪いのが取り柄でしてね。そっちこそ、そろそろ手を抜いてくれてもいいんすよ?」

「冗談にしちゃ、余裕があるな」

「そりゃお互い様っすよ」


 言いながら、コウヤは手に持った散弾ショットガン型デバイスを正面に向け、小さな魔力弾をやたらめったらにばらまく。


 マシンガンのように乱射される魔力弾を、クロアは真横に跳んで避ける。

 地面を爆発させながら飛び退いた彼は、そのまま足元で炎を噴射させながら、大きく宙に跳び上がる。

 そして、炎を推進力に変えて、上空からコウヤを強襲する。


 振り下ろされる踵落とし。

 その無骨な足は、まるで大斧でも振り下ろしているかのようだ。


「『ファイア』!」


 コウヤは地面に向けて魔力弾を発射し、その衝撃で後ろへと跳ぶ。

 その直後、さきほどまでコウヤが居た場所に、クロアの踵落としが落ちる。


 地面を叩き割るその威力は、まともに喰らえば間違いなく致命傷だっただろう。


「は、――ぁ」


 コウヤは片膝を付きながら、息を整えようと顔を上げる。

 間髪入れず、背後から火球が降ってくる。

 転がるようにしながら、コウヤは間一髪でそれを避ける。


「――ったく、ちっとは休ませろよ!」


 僅かな隙も許さないとでも言うように、クロアは攻めの手を緩めない。

 今のように攻撃後の隙ができても、僅かな予備動作もなく、四方八方から火球を降らせてくるのだ。


(デバイスは、目に見えるだけだとガントレット型に、チョーカー型。くそ、接近専用の組み合わせなのは納得できるが、この遠距離攻撃の精密さはなんだ。座標設定の機能がついてるようなデバイスじゃないのに、なんて精度で撃ってくるんだ)


 龍宮クロアの火球の制御能力は、コウヤの予測を遥かに超えたものだった。


 魔法の行使は、言い換えれば現実の改変である。

 魔力を使って情報界にアクセスし、事象を改変して現実界に投影する。

 人間には知覚することができない情報界に手をのばす手段が魔力であり、そして魔法式という命令コードを用いて事象を改変する。


 強力なイメージだけで事象を改変する魔法士もいるが、より精密な結果を生み出すには、地道な数値の入力が必須だ。

 多くの魔法士はそれを反射的に行うために、呪文の詠唱や術式を口にしたり、身振り手振りで指示を送ったりと行った小さな儀式を行うのだ。


(火球の威力を考えると、最低でも三工程。座標設定まで含めると、魔力消費だってバカにならないはずだ。そんなもんを連発しながら、格闘戦も手を抜かないとか、化物かよ)


 龍宮クロアはマギクスアーツを専門にしているというのは聞いていたが、これほどとは思わなかった。

 防戦一方、という言葉がまだ生易しいくらいで、コウヤが十五分もの間しのげているのは、ひとえにクロアが本気で攻めてきていないからに過ぎない。


(向こうからすれば、手の内が見えない俺に対して、慎重になっているんだろうな)


 コウヤはこの試合において、シューターズ用のデバイスである散弾型を持ち込んでいて、使用魔法も魔力弾と『青い外套』しか使っていない。

 どんなに追い詰められてもこの二つだけで回避するのだから、敵からすれば不気味でしか無いだろう。


 もっとも、実態としては、それ以外に取る手段がないというだけの話なのだが。


(もう五試合目で、魔力的にはギリギリ……。つーか、龍宮さん相手だってわかってりゃ、最初から銃型デバイスなんて持ち込んでねぇよ畜生)


 如何にコウヤといえども、マギクスアーツでは普通に専用のデバイスを持ち込んだほうが強い。

 今日散弾ショットガン型デバイスを使っているのは、初日から奥の手を晒すのは得策ではないと出し惜しみしていただけであり、相手がクロアだとわかっていたら、短い円柱状のワンド型デバイスを持ち込んでいる。


(ったく、予選初日からラスボス戦とか、洒落になってねぇよ)


 地形が変わり、あちこちで炎が立ち上っているフィールドを転がりながら、コウヤは苦笑いを浮かべて虚勢を張る。


 インターハイ予選初日。

 鏑木コウヤにとっては、苦難の始まりだった。




 ※ ※ ※




 全国魔法学府合同魔法競技大会

 ウィザードリィ・ゲームを種目とした、魔法学府のインターハイである。


 日本に六校ある魔法学府の生徒たちが一同に介して力を競い合う一大イベント。種目は、五競技十三種目。その中でも、団体戦と個人戦、バディ戦の三種類が存在し、大会期間は二週間かけて行われる。


 その選抜予選は六月から七月初旬にかけて行われる。

 最初の三週間はシングル戦、その次の三週間がバディ戦の予選期間である。


 五競技のうち、ワイズマンズレポートは選出方法が別に用意されており、この期間中に行われるのは、マギクスアーツ、ウィッチクラフトレース、ドルイドリドル。そして、ソーサラーシューターズの四競技だ。


 シングル戦の予選表が発表されたのは、昨日のことだった。


「ちょっと、何よこのひどい組み合わせ! コウちゃんが連戦じゃない!」


 予選表を見て、キサキは怒りの声を上げた。

 コウヤの出場するスケジュールが、あまりに偏っていたからだ。


 シングル戦は、マギクスアーツは一対一の予選を二十戦。その他の三種目は、集団での予選を十戦行って、上位二十名を代表として選出する。


 三週間――平日に土曜を含めた十八日間という短い期間で全ての代表を決定しなければいけないため、全種目出場する選手は、場合によっては一日に三、四試合しなければいけないことも出てくる。


 そんな中、コウヤのスケジュールは前半に集中しており、中には一日に十試合も消化しなければいけないこともあった。


「こんなのふざけてるよ! ちょっとあたし、文句言ってくる!」

「待てってキサキ。先走んな」


 暴走しかけているキサキを止めにかかるが、しかしコウヤの方も、冷静とは言いがたかった。


 一般的に、ウィザードリィ・ゲームの試合は一日五試合が限度と言われている。もっとも魔力消費が少ないとされるシューターズですら、七試合以上になると、魔力配分がかなり厳しくなってくる。


 無論、トーナメント形式の大会では、一日にそれ以上の試合数をこなすこともあるため、魔力配分を考えて戦うのもプレイヤーの技術だが。しかし、それはあくまで可能なだけであり、全力で戦えるわけではない。


 コウヤが参加したことある大会での最多試合数は十試合だが、後半は霊子体を作るので精一杯なくらいだった。


「とにかく、事情を聞きに行こう」


 すぐに、予選実行委員と、担当の教師の元を訪れてみるが、帰ってきた答えはどちらも同じだった。


 曰く、「調整の結果であり、他意はない」ということだ。


 このような無茶苦茶な行程が組まれているのはコウヤだけであり、他の選手は大抵、一日二試合、ないし三試合でバランスよく日程が組まれている。つまり、明らかにコウヤだけを狙い撃ちしている。


「申し訳ありません、鏑木くん」


 最後に相談した伊勢教諭は、悔しそうに顔をしかめながら、謝罪の言葉を向けてきた。


「確かにこれには、作為を感じます。すぐに私の方から実行委員に意義を申し立てますが、おそらく通ることはないでしょう」

「そうでしょうね」

「……どうして、とは尋ねないのですね」

「ええ。こういうのは、慣れっこですから」


 苦笑を漏らしながら、コウヤは言う。

 一応相談をしては見たが、そういう結果になることは、最初から分かっていた。



「先生じゃ、派閥が違うんすよね? 見るからに、どこかに所属するタイプじゃないですし」

「……生徒にそんなことを言わせてしまうとは、聖職者として失格ですね」


 コウヤの潔い態度に、伊勢教諭は苦々しそうに顔を歪めた。

 疲れたようにため息を漏らした姿は、鉄面皮が剥がれ、素の伊勢の姿が見えた。


「おそらくは、教頭一派が怪しいでしょう」


 彼女は一瞬だけ目をとじると、断定するように言った。


「自然派の中でも、彼らは特に選民思想が強い。あなたのように、所属もはっきりしない生徒が不必要に目立つのを、彼らは好まないですから」

「はは。ずいぶんはっきりといいますね」

「それに、今期のシューターズでは、三年の忌部いんべや、神夜じんや、そして龍宮に賭けている者が多いでしょうから、学園側は二人を推すつもりなんだと考えられます」


 話の流れで、とんでもない爆弾が落ちてきた。

 あっけにとられながら、コウヤは恐る恐る尋ねる。


「あの、先生。……学校の中でそういうことを堂々と言うのは、大丈夫なんですか?」

「構いません。もとより、私は中立な立場のつもりですから」


 真顔でそう言われるが、言っている内容はとんでもない。

 学校ぐるみで、競技賭博の後押しをしていると宣言したも同然なのだ。


 ウィザードリィ・ゲームは興行としての側面が強く、競技賭博も公営クジとして行われている。しかし、個々人で行われる賭博は当然ながら違法だ。


 分かっていながらも、告発が出来ないということは、それだけ根が深いということだろう。


 僅かに目線を落とした後、彼女は意志のこもった瞳を持って、コウヤに確約した。


「せめて、判定は公正に行われるよう、私の方で今からでも圧力をかけていきます。あなたは気にせず、ベストを尽くしてください」

「分かりました。ありがとうございます」


 せめて、一人は味方がいる。そのことが分かっただけでも、心強かった。

 学院で出来た友人たちも、コウヤのことを応援してくれた。


「こんなのって卑怯だよね。負けないで、鏑木くん!」

「鏑木! 応援しているぞ。もし不正があったら、俺達が抗議してやる!」

「かっこいいとこ見せてくれよ、帰国子女!」


 身近な友人からの声援というものが、こんなに力になるものだとは思わなかった。

 柄に似合わず感極まりそうになっていたコウヤに、佐奇森ヤナセがニヤニヤとしながら肩をたたいてくる。


「おいこら。感動するのはもちっと後じゃねぇのか、エース」

「うるせー。せっかくいい気分なんだから、少しは浸らせろよ」


 苦笑しながら、コウヤは赤くなりそうな顔をそっと隠した。



 そして、予選初日。

 マギクスアーツ三試合、シューターズ一試合、クラフトレース二試合というスケジュールをこなす中で、トラブルが起きた。


 マギクスアーツの対戦相手が、急病で出場を取りやめたというのだ。

 それなら不戦勝になるのかと思いきや、ここで思いがけない展開となった。


 欠場選手と対戦する予定だった選手同士で、マッチングが組まれたのだ。

 その結果、コウヤは初日から、龍宮クロアと戦うことになった。



 ※ ※ ※



「ちぃ、この!」


 破れかぶれになりながら、コウヤは散弾ショットガン型デバイスから魔力弾を連続で射出する。

 正面に向けて絨毯爆撃じみた攻撃を放つが、それを龍宮クロアは素早いフットワークと的確な防御で対処し切る。


「しつこいんだよ、喰らえ!」


 コウヤはデバイスを地面に向け、魔力弾を連発してコンクリートの地面を粉砕する。

 足場を崩し、破片をぶつけることで突進を防ぐのが目的だが、目の前の上級生には通用しない。


「しつこいのは、お前の方だ!」


 クロアの目の前に、上空から火球が連続で落ちてくる。


 彼が魔法で作った火球は、四方八方、角度を選ばずにいつの間にか落ちてくる流星だ。一千度を超える熱量は、コンクリートの破片などたやすく溶かしてしまう。


 地面を溶かし、火の柱が立て続けに上がる。


 コウヤの魔力弾は防がれたが、この火柱を前にすれば、クロアも迂回を余儀なくされる。僅かではあるが、対応するだけの時間を稼げた。


 そう思ったときだった。


「『身体過負荷スペック・オーバードライブ』!」


 立ち上る火柱の間を縫うようにして、クロアは目にも留まらぬスピードで接近すると、一息にコウヤの懐へと飛び込んだ。


「な……まずっ!」

「ふっ――――!」


 クロアは息を吐きながら、右拳を鋭く突きつけてくる。


 型どおりに打ち込まれる拳は、その一撃一撃が、人体を的確に破壊する凶器である。その上、クロアはその拳を魔法で強化した肉体で駆使してくる。

 岩すらも砕くその膂力は、生身で受けていいものではない。 


 判断を下す時間は一瞬だった。


「ぐ――『解除リリース』」


 展開していた『偏向する青き外套オーバーデフレクター』を解除する。この青い外套は、魔力攻撃を反らす目的であれば圧倒的な防御力を誇るが、直接的な攻撃は耐えられない。


 代わりに、術式解除によって浮いた魔力を全力でかき集める。


「『魔力障壁シールド』――『余剰魔力全注入オールイン』!」


 ただがむしゃらに魔力をまとめ上げただけの、一工程にも満たない魔法。

 まともな魔法式を通していない魔力の障壁は、龍宮クロアの正拳突きからコウヤの肉体を守り切る。


 しかし、勢いまでは殺しきれなかった。

 岩をも砕く膂力は、防御ごとコウヤの肉体を殴り飛ばしたのだった。


「が、……はっ!」


 地面に叩きつけられた衝撃で、コウヤはあえぐように息を吐く。大ダメージは避けられたが、大量の魔力を消費してしまった。


 霊子体は魔力で作られたものであり、当たり前だが魔力を使い切ると霊子体は消滅する。

 仮にすべての攻撃を受け流せたとしても、魔力が残っていなければ意味がない。


 残る魔力は、開始時の一割程度。


 もはや服などの服飾品はノイズが走ったように消えかけていて、形を保つのもギリギリだった。

 体中のあちこちで魔力が解け、霊子の塵となって消えていく。


(引き分けを狙ってる……とでも、思われているだろうな)


 時間は残り一分。


 チリチリと炎が皮膚を焼いている。地面に伏した状態で見るフィールドは、あちこちで火の手が上がっていて、空気が揺れていた。度重なる火球によって、地形は凸凹に変わっていて、改めてその威力を実感させられる。


(引き分け――


 立ち上がるコウヤのもとに、龍宮クロアが迫るのが見える。拳を握り、風をきるようにして駆けるその姿は、コウヤにとって天災に等しい驚異である。


 あと数秒以内に決着を付けるつもりなのだろう。

 そんな、自分にとっての最強を前にして。



(勝利を狙わなくて、何が魔法士だ!)



 種は蒔いた。

 武器はこの場にある。

 あとは、反撃するだけだ。




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