市長の恋

作者 オレンジ11

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★★★ Excellent!!!

軽やかに描かれたお仕事と大人の恋。
この匙加減が難しいと思うのですが、絶妙なんです。それはもうニクいくらいに。

私もドラマ化に賛成!
『六重奏』もそうなのですが、映像が浮かぶのです。
ここ数日、ずっとキャスティングを考えていました。市長はあの人で、伊坂先生は悩む〜みたいな、違った楽しみ方もできます。

スピンオフもあって、本編を読み終わった後も楽しめますよ。

★★★ Excellent!!!

 この物語は、寂れつつある市の再生に意気込む、若き市長のお話です。
 タイトルから連想される通り、その市長の恋も描かれますが、もっとも目を惹き付けるのは、リアルティさ。
 市の再生案や、それを手掛ける人たち。
 対抗する方の行動や心理。
 街並みの描写からは、季節を感じるほどでした。
 そうしたリアルティを感じる物語には、馴染みのない言葉などが出てきても、すんなり受け入れさせ読ませ続けるパワーがあります。
 そして市長の恋も、素敵な恋だと感じさせるのです。
 リアルティさだけではなく、色々な要素がある物語で、最後まで楽しませて貰いました。
 例えば、市長の幼い娘・明里ちゃんのつたない手紙には、涙を浮かべてしまいました。
 恋に喜び、切なさに涙する。
 とても興味深く、とても有意義な時間を下さった物語でした。
 読ませて貰って、ありがとうございます。感謝しています。
 

★★★ Excellent!!!

良い意味でアッサリしている。プロットに必要最小限の修飾を施しました、と言いたげな風。
1エピソード当りの文字数は5,000字に満たないと思う。数えてないけど…。だから読み進め易い。WEB小説とはかくあるべきか、と大変勉強になりました。
それでも12万字を超す歴とした長編です。如何に色濃い内容が織り込まれているか?、が能く判るでしょう。
その内容は、市長が様々な人を巻き込んで或るプロジェクトを推進して行く物語なんだが、まるで作者が本作品を通じて読者を巻き込んで行くような錯覚を覚えてしまう。企画書のプレゼンを受けているような作品です。
お約束事の展開もあり、だからといって、弛れはしません。先のレビュアーがドラマ化に適していると指摘してますが、私も同意します。

★★★ Excellent!!!

これまで見たことがない「市長モノ」。
作中では、人物のやり取りを通してその仕事にも触れられており、知らなかった世界を垣間見ることができます。

そして題名にもある「市長の“恋”」。
主人公の人間性が、ある別れと出会いをきっかけに解きほぐされていく過程に心が惹きつけられます。
また、小説という文字の作品ならではの小道具の使いかたが素晴らしく、ほっこりしたり、ドキドキしたり、のスパイスがとてもバランスよく含まれています。

個人的には、働く大人だけではなく、子どももともに活躍する部分も、見どころのひとつではないかなと思います。
真面目で、すこし不器用な「仕事」と「恋」、ぜひ味わってみてください。

★★★ Excellent!!!

真面目なイケメン市長の恋。
離婚して、幼稚園の娘を引き取り、仕事も手を抜かずにがんばっている。

どんな仕事をしている人にも私生活はある。
そして、私生活が満たされている方が仕事もうまくいくはず。
ゆっくりとほっこりと愛を育ててほしいのに!邪魔しないで!

仕事の方もいい感じに面白くなってきたのに、またまた邪魔しないでよ!

どうなるの?
どっちもうまくいってほしいのに!!

★★★ Excellent!!!

イケメン市長。シングルファーザーである彼には、一人娘。この一人娘が、父親の恋のキューピットなのだが……。
何かと色々かかえているオトナと違い、真っすぐ。素直。しかし……ちょっと策士。いや、かなり策士(笑)。
女の子ってマセてる部分あるけど、分かってやってるのか、素直なだけなのか分からないというか。その描写が絶妙。将来が怖いですな(笑)。

恋だけじゃない。市の将来のために尽力するシーンが同時進行。とてもリアル。しかし、市政というお堅い内容を絶妙なテンポで読ませてきます。

このご時世。二十歳前の方には特にお勧めです。恋なんて遠い彼方で忘れたわっていうオトナの方も!

★★★ Excellent!!!

私は「市長」が普段どのような仕事をしているのか分からず、このお話を読む前は政治の難しい内容なのかな、と思っていました。

しかし実際に読んでみると、非常に読みやすい内容で、キャラクターも市長をはじめとして、リアリティのある人間味あふれる登場人物ばかりで、すぐに物語に入り込むことができました。


仕事に、子育てに、恋愛にまっすぐなイケメン市長。
しかし、イケメンでスマートな市長でも、なんでもうまく進むことばかりではありません。
職員と一緒に悩んで相談して、みんなの力でひとつひとつ解決していく。
読みながら自分自身が市長のプロジェクトに参加して案を考え、そして応援しているような気待ちになりました。

物語中盤では「市長、大丈夫かな?」と読者を不安にさせる出来事がバタバタと発生し、目が離せないストーリー展開です!

お仕事小説が好きな方にも、恋愛小説が好きな方にもおすすめできる作品です。
ぜひ、読んでみてください♪

それから、カクヨム第3回WEBコンテスト特別賞おめでとうございますっ♪

★★★ Excellent!!!

受賞納得のハイクオリティなヒューマンドラマです。大人向け、いわゆる「小説」を求めている人におすすめです。作品名に恋とある通り、恋が主題として挙げられていますが、人間模様も外せません。

一話が短く端的に描かれ、話の進行に必要な内容をすっきりと書いているために、ウェブ小説として圧倒的な読みやすさを実現しています。まずここがポイント。

そして内容も本格派。多くは語らないながらも人間味が出たやり取り、シーンが多く、頭の中で映像化するのが非常に容易。これは読み手にストレスを与えない為、本来伝えるべき話の骨格がすんなりと入ってきます。

カクヨムコンテスト特別賞受賞作品は、書籍化に向けての動きがされると示されており、作者様のページでも示唆されています。ドラマとして映像化しやすいと思われる本作、書籍化によって増々人気が出ることうけあいです。

★★★ Excellent!!!

 ある過疎化に向かう地方都市の再生に立ち上がるのは、元官僚で弁護士の若き市長。バツイチ子持ちでありながら、清潔感のあるイケメンと、女性ならこの主人公のキャラクターだけで、結構食い付いてしまう方がいるのでは。
 『市長の恋』というタイトルの作品ではありますが、キャッチコピー通り恋だけじゃあない。子供の面倒を見て貰う為、住み込みで働いて貰うシッターとの恋愛も魅力ではありますが、市長として、どう市を再生させていくのかという仕事の面もしっかり描写され、読みやすさと、厚みのある世界観が両立された、男性でも気軽に読める内容だと感じました。最大の武器はエンディングまで終わらない、清涼感と温かさが溢れる文章。こうもストレス無く読み切れる長編とは、中々珍しいのではと感じます。

 まさにハートウォーミングなこの作品、是非皆様もご一読。

 

★★★ Excellent!!!

まずは番外編も含め、読了後の感想を端的に。

「スマートで読みやすく。しかも奥が深い。しかしそれ感じさせず読者を世界観の引き込ませ、ハートウォーミングな一面もみさせる良作」

こんな感じでしょうか。

正直僕はこの作品を読んで感極まって泣いたシーンもありました。

オレンジ11さんはおそらく聡明な方で、勉強家。
でもそれを感じさせない作風、文体は、ベースをしっかり作り上げているからこそそうさせているに違いないと確信しています。

僕はこの作品をきっかけに単なるお気に入りのフォロワーではなく、「ファン」になりました。

もし公言した「ファン」が誰もいなく、第1号であれば光栄ですがどうでしょうか 笑)

一話一話が短いので、各お話の多さに少し身構えてしまう方もいるかもしれません。しかし、一話が短いので、一話に5千字から7千字かけて書かれている方(僕もそうです(ノД`)・゜・。)に比べたら読みやすさは段違いにこの作品に軍配が上がります!

是非とも、少しでも気になる方は絶対読んでください。損はしません。

あと、20代から40代の男性社会人諸君にも読んでいただきたい。

現在日本や各自治体が抱えている問題をこの場で取り上げて、なおかつ解決案を作者なりに主人公慎一に語らせるなど、作者、オレンジ11さんの聡明な一部分が見て取れると思いますし、知識的欲求を満たす良作、大人のビジネスマンでも楽しく読める作品になっているとも思えます。

募集の終わったノベルゼロのノベルコンポーネントにも合っているのではとも感じます。

稚拙、乱筆なレビューで申し訳ありません。

是非、カクヨムコン3の一次審査を通過し、大賞を取ることを祈っています。

ファン恐らく第1号、カナタより

★★★ Excellent!!!

こんなにも実写ドラマ化してほしいと思ったカクヨム作品が他にあったでしょうか。
それほどまでにこの物語はドラマティックで、なおかつリアリティがあり、読了した今でも登場人物たちが生き生きと動く姿を想像することができるのです。

主人公・慎一は若くして市長の座についたバツイチ子持ち。
仕事をしながら娘の明里を育てるため、明里が懐いていた保育士・遥を住み込みのシッターとして雇うところからお話は始まります。

物語の大筋は2つ。
市長として、過疎化していく街をどう立て直すかという市政の話。
一人の父親、男性として、明里のシッターである遥との関係がどう変化していくかという恋愛の話。

このように書くと、読者の関心は恋愛パートの方に向いてしまうように思えますが、お仕事パートも非常に面白いのです。
新しいプロジェクトのために集められた仲間たち。
ゼロから案を出し、各方面に協力者を得て進めていく計画。
対立する議員との議会での緊迫したやりとりや、市民への説明。
「市政」という一見とっつきにくいテーマが実に分かりやすく、臨場感たっぷりに描かれていて、まるで自分もプロジェクトのメンバーに加わっているかのように感じたほどでした。

その一方で、明里の父親という立場上、遥に好意を寄せながらもなかなか踏み出せない慎一の心境が丁寧に綴られていて、ゆっくり進展していく二人の関係にドキドキしました。
遥との関係がもたらした、市長としてのまさかのピンチ。
それを等身大の姿で切り抜け、恋とお仕事を同時に巻き返したクライマックスシーンは、大興奮して床を転げ回ったほどです。慎一まじイケメン……!

読んでいる間じゅう、作品世界にものすごく没頭してしまいました。
本当に面白かったです! 多くの人が楽しめる作品だと思います。ドラマ化希望!

★★★ Excellent!!!

その柑橘からできた果実酒はとてものみ(読み)やすい。
フルーティな香りと上品な甘みで、次から次へとすすんでしまう。

しかも、飲みやすいだけでなく、さまざまな味(登場人物)の重層性
によって、奥行きのある逸品に昇華する。

そして読後には、爽やかな酩酊につつまれることになる。


いや~、よかったです。
ごちそうさまでした。

★★★ Excellent!!!

「市長の恋」というタイトルで、純恋愛物を予期される方もおられるかもしれませんが、決して恋愛一辺倒のストーリーではありません。

市の再生という政治ドラマ、立場の違う二人の恋愛模様、その2つが両輪となって話を引っ張ります。
若きイケメン市長の慎一、その娘の明里、ヒロインの遥、この三人だけでなく、市長をサポートする職員や教育長、敵方になる市会議員などの面々が過不足なく描かれ物語に絡んでいきます。

元妻や保守的な市会議員の存在は、主人公にとっての“障壁”でしょうが、ドロドロと陰鬱な話になることはありません。
あくまでこの作品の魅力は、主人公たちの前向きな爽やかさであり、皆が納得する大団円へ向けて、彼らは軽やかに疾走していきます。

この爽やかさをを巧みに演出しているのが、平易で読みやすく工夫された文章そのものです。
清潔感あふれる文体は作品の雰囲気を高め、堅い政局を扱う場面でも読書スピードが落ちることはありませんでした。

他の方のレビューでも、映像化を希望する声が上がっていましたが、これほど実写ドラマに似合う作品はそうそう無いと思います

スカッと爽快、そんなドラマが読みたい方はぜひどうぞ!

★★★ Excellent!!!

過疎化が進む地方都市「A市」にイケメン市長が誕生する。
佐伯慎一(37歳)、元官僚・弁護士、バツイチ。

慎一は、ふるさと再生と愛ある家庭をもう一度つくるために奮闘していく。

公の仕事は面倒なもので、人気市長であっても、トップダウンで物事を決めることはできない。市民の利益になる提案でも、議会を通さなければならず、そのための根回しが要る。しかも、議会には敵対勢力の「ドン」のようなベテラン議員……。市長は思い通りにならない公の仕事に疲れていく。

そんな慎一を癒やすのが、一人娘である明里ちゃんのベビーシッターとして雇った保育士の「はるか先生」。
2人は不器用に、少しずつ「身分違いの恋」を深めていく。

一方で、男としての慎一の行動が市政に思いがけない影響を与えてしまう。

「公」と「私」が絡み合いながら進んでいく「ふるさと再生」と「市長の恋」。
そして物語は、この作品ならではの素晴らしいハッピーエンドを迎えます。

恋愛小説としてはもちろん、ビジネス小説としても読めるくらい市政の進め方がリアルですが、決して難しくはありません。読みやすい文体、一話ごとの文章量で書かれていて、登場人物たちも魅力的。

冷静で穏やかながら、闘志を内に秘めている慎一。女性らしい細やかさと温かさを持っている「はるか先生」。
寂しさを訴えたり、甘えたりしながら、2人の背中を押す健気な明里ちゃん。

3人に「頑張れ!」とエールを送りたくなりました。

★★★ Excellent!!!

バツイチ子持ちのイケメン市長。本当はモテるのに、それに気づいているのかいないのか……女性に対してはどこか不器用なところがあります。そんな市長と聡明な女性・遥先生とのすれ違いには読むたびにドキドキさせられます。政治という、堅苦しく重いテーマを扱いながら、ほのぼのとしたパステル画のような文章で読者を和ませてくれます。とても心地の良い読後感でした。

★★★ Excellent!!!

仕事で見せる敏腕市長の顔。
バツイチの過去にきちんと向き合い、娘との時間を大切にする父親の顔。
そして、ひとりの男性としての顔。

物語の中で出会ういくつもの市長の顔に、いつの間にか友人の一人みたいな気持ちになって応援したくなります。
かわいい一人娘の活躍も必見。

このさわやかであたたかな読後感、多くの人に味わっていただきたい素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

『市長の恋』ときくと、市長に目がいって、堅い話かなと思う人がいるかもしれません。
事実、私がそうでした。

でも、一話一話と読んでいくうちに、その考えが薄れていきます。
一話の文量が読みやすく、次々とページを進めてしまいます。

タイトルの一つを担う「市長」に関わる地方政治の話も、分かりやすく説明されています。後半になると、政治的な駆け引きもあって、面白いです!
そしてもう一つの「恋」。
こちらも丁寧に描写されていて、心情の変化がよく伝わってきます。
登場人物の、人間味あふれる姿がいいです。

まさしく『市長の恋』。このタイトルにふさわしい作品です!

★★★ Excellent!!!

仕事、子供、恋。丁寧な文章で綴られていくそれらの物語は、どれもが優しく繋がっていき、笑顔と供に閉じられていきます。

時折、あまりに現実的な描写に実話かと錯覚させられるほど作者様の伝える力に驚かされ、それが頁を捲る楽しみにもなっていきます。

誰の目にも分かり易く伝わっていく物語を私は是非オススメしたい

★★★ Excellent!!!

 わたしたちの生活に最も密着していながら、普段はまったく注目されない地方議会。
 しかし、そこにこそ日本の行くべき道があるのです。
 現実的な政策に、現実的な展開。作者は読みやすく、流れるような筆致で鮮やかに描き出します。
 大都市への人口流失に、それによる税収の減収。山積みとされた難問に、若きイケメン市長は多くの人々に支えられ、着実に歩みつづける。
 そこでめぐり合った、二度目の恋。
 不器用さに躊躇いを感じながらも、惹かれてしまう心の動きを、時には初々しくもどかしく、時に大胆に、北海道の自然の移り変わりと共に見せる作者の筆力は、まさに圧巻の一言。
 これを読まねば、第三回カクコンは語れない一作です。決して読み逃がすことないよう、ここに集まれ!
 あなたの1PVから、時間は動きます。

★★★ Excellent!!!

38歳元弁護士のイケメンが北国の過疎地の市長になった!
このイケメン、本作品の主人公・佐伯慎一のことですが、何でもばりばりこなす爽やか好青年。
ひとの心をがっちりつかむのに長けていて、どんな事態にもめげない、スーパーマンです。
市長としての仕事はちょっと順調すぎるぐらいトントン拍子で進みます。
力を貸してくれる東京時代からの仲間・伊坂&本条ペアもまたかっこよくて、おじさんとお兄さんの中間くらいの年頃の青年に弱い皆さんはころっとやられることでしょう。

しかしこの市長には弱点があります。
彼はバツイチなんです。
あまりにも仕事ができすぎて、家庭を顧みなかったことから、妻に出ていかれてしまったのです。
超絶できる夫の陰でワンオペ育児に疲弊していく奥さん……これが現実だ。
慎一は残された娘・明里との再出発のためにこの北国へやって来たのでした。
心を入れ換えて明里に真剣に向き合う慎一。
そんな彼を支え、明里を大事にしてくれるシッターの遥先生。
今度はこの遥先生が慎一の弱点に育っていこうとは――慎一、詰めが甘いぞ!
でも、遥先生の言うとおり、そこがいいんですよね。完璧なだけの人間なんて面白くないです。彼の人間味を感じられるエピソードがあってこそ物語としての深みなのです。

数々の魅力的なキャラクターが登場しますが、私が一番好きなのは敵役の市議会議員・山田です。実写化するなら香川照之氏にやっていただきたいです。

★★ Very Good!!

とても読みやすい作品です。

全話数は多いですが、1話が短く、スキマ時間でも読めるように工夫されていて、簡潔で分かりやすい文章、テンポの良い展開はさくさく読み進むことが出来ます。

☆2にしましたが、これは私の好みが、ど派手な展開を好む傾向にあるからで、こちらは日常のドラマを丁寧に描かれている作品です。大人の苦労も垣間見ながら、ほのぼのとさせられるシーンあり、ちょっとしたドキドキもあり(性描写は控えめなので、苦手な人も大丈夫ですよ)。

仕事や学業に疲れた時に読みたい、ほっと一息、そんな作品です。

★★★ Excellent!!!

季節の移り変わりと共に変化していく想い。登場人物達の周囲に流れる時間や空気が伝わってきます。
と言うのも、重要なシーンや台詞を、壮大なカウントダウンから発表するような『フィクション色』を感じさせない、ある種リアルな『さりげなさ』に溢れているんです。
自分が登場人物の1人だったら「え?」と声が出てしまいそうな。もしくは、これが映像作品であったとしたら、思わず巻き戻して何度も見たくなる様なシーンが盛り込まれています。
そう言ったシーンが引き立つのも、全体を通して市長として奮闘する姿が余すところなく書かれているからだと思いますね。
次第に燃え上がって行く大人の恋に吸い込まれる様な感覚が心地良かったです!
ラストシーンの二転三転する展開は必見ですよ。緊迫感のある中でニヤニヤが止まりませんでした。最後まで読んで良かったと、そう思わせてくれるラストです。
随所で底抜けの純真を光らせる明里ちゃんにも注目です。

★★★ Excellent!!!

タイトルが『市長の恋』なので、恋に目がいってしまうかもしれないが、
注目すべきは「市長」である。

市長が恋をするのだから、市長としての舞台が当然ある。
それがA市であり、この問題だらけのA市を再建するのにどう市長が動いていくのかが本作品の見どころだ。

議会に始まり、定例記者会見、再建案に必要な人材として調査係、コンサルタントに弁護士と、登場人物は多岐にわたる。

リアリティのある人物像と仕事の中身、特に第六章の各授業内容は思わずうなってしまった。議会のやり取りといい、質問の投げ方といい、読みながら傍聴している気分を味わうことができるのも魅力のひとつと思う。

そして物語は、一通の幼稚園児の手紙で始まる。
その瞬間から手紙の主、明里ちゃんの声が聞こえてきて、一気に映像が文面から浮かび上がり、まるで一本の映画を見始めたような感覚で物語の中に引き込まれていく快感を味わえる『市長の恋』

この小さなヒロインが実は大活躍する話でもあるのだが、それは本編でどうかご確認いただきたい。

映画かドラマを見るように小説を楽しみたい方に、おススメしたい作品です。

★★★ Excellent!!!

ふと見かけて気になってゆっくり読み進めていましたが、とてもテンポよく読み進められて最後まで飽きませんでした。

仕事と日常とのメリハリがあって、登場人物も大人らしい落ち着きと計算と人間関係があって、壁に突き当たってもそれらの機転を利かせてぐいぐい話が進展するのでストレスがありません。カクヨム作品で初めて読了できた長編作品でもあります。

登場人物みんなひと癖ふた癖ありますが、何と言っても明里ちゃんが作中一番魅力的な登場人物です。描写を見ているとなかなかの美食家(!)で、文字通り物語で一番美味しいところも持っていくのが面白かったです。

あの三人には是非とも幸せになって欲しいですね。もし今後続編を書く事があれば、そちらも読んでみたいなと思っています。

ひとまず執筆、お疲れ様でした。