第21話 グレムリンよりかは—―


 □□□――□□―――――――――スキルショウニン――□




「どうですか? リッカの尻尾、とっても気持ちいいですか?」


「き、気持ちいいっちゃ気持いいけど、ちょっと待ってく――」


「じゃあ、いっぱいしてあげますね」



 キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ



「のほほぉぉおぉっ!? ま、まま、待て待て、待てって言ってんのっ!」


「でも気持ちいいんですよね?」


「そ、それは否定できないけど――」



 キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ



「うはっはぁあぁっ!? あへあへだめだめっ、本当にあへだめええええええぇっ!!」


「ふふ、そんなに気持ちよさそうにしてくれてリッカ嬉しい。……でもリッカも気持ちよくなりたい、です」


「あへ? ……き、気持よくなりたいって俺に何させる気?」


「目の前にあるもの、舐めてほしい……です。チロチロって舌ですくうように舐めてほしい」


「やっぱりっ!! それはダメだっ。そんなことはできないっ!」


「じゃあ、ペロペロって舐めてください」


「どっちも舐めてるし、一緒だってっ! ……リッカ、冷静になるんだ。君は幼子なんだぞっ? しかも猫耳獣人のっ! そんな萌え度の高い君がこれを舐めろだなんて言っちゃいけないっ! いや、出してるのも本当は駄目だけどっ」


「モエド? 良く分かりませんけど、早くどっちか選ばないと魔法を解除しますよ」


「魔法?」


「はい。『対物質障壁魔法マテリアバラー』です。解除すると全てのグレムリンが禎太さんにコネクト求めてくると思いますけど、いいのですか?」


「無理っ! それは絶対無理っ! 多分あいつらのコネクトは俺の思っているのと違うからっ!!」


「だったらチロチロかペロペロするしかありませんよ。……どっちでもいいから、早くするニャァ」


(す、するしかないか――ッ!? ……大丈夫、大丈夫だ。スキル『エロティックМモザイクフィールド』だって使ってるし大丈夫なはずっ。よーし、じゃあ、ちょっと失礼して……)



 チロチロ、チロチロ。



「ぁん――っ! あっ、んっ、あぁ、やっ、ああぁ……」



 キュゥゥ、モフっ、キュゥゥ、モフっ。



「はうぅぅっ!? いや、それしなくてもいいからねっ!」


「無理、です。気持ちいいと力んじゃうから。……もっとチロチロしてください」


(くっそぉ、舐めても舐めなくてもバッド展開かよ。いや、でもどう考えたってグレムリンに蹂躙じゅうりんされるより尻尾プレイだよな? な? 俺っ)


 

 チロチロ、チロチロ、チロペロ、チロチロ。



「にゃひぃっ、んん――ッ、あっ、やっ、あぁっ、……気持ち――いいっ。い、一回ペロって入ったのが、特に気持ち――イイにゃぁんッ」


 

 キュゥゥッ、モフっ、キュゥゥッ、モフっ、キュゥゥッ、モフっキュゥゥッ、モフっ、キュゥゥッ、モフっ。



「うへはぁぁああっ!! キュゥゥが強いっ、キュゥゥがさっきより強いっ!」


「もっと……もっとチロチロとペロペロを混ぜてくだしゃい。じゃないと……ハア、ハア、魔法、解除しますよ」


(キュゥゥが強いけど、グレムリンに犯されるよりはマシか。うん、マシだっ)


 

 チロペロ、ペロチロ、ペロペロチロペロ、チロペロチロペロっ。



「あぁっにゃぁぁぁっん――ッッ! しゅ、しゅごいゾクゾクしゅるうぅぅぅ、ぁああぁ――やっ、あぁっ、ニャァァあぁんッ。……て、禎太しゃんっ、もっとぉ、んんっ、チロペロしてくだしゃぁぁぁいッ」


 

 キュゥゥッッ、モフっ、キュゥゥッッ、モフっ、キュゥゥッッ、モフっ、キュゥゥッッ、モフっ。



(ほほっほおおうぅぅぅッ!? キュゥゥがあああああっ!!)



 ペロチロぺろんっ、チロペロちろんっ、ペロン、チロン、ベロォォォンッ、ベロベロちゅぱぁぁぁっ。



「はにゃああァァァんッッ!! て、禎太しゃんのお口しゅごいシュケベでしゅううううううぅぅぅ! ……ハア、ハア、い、今のがもっと欲ちいでしゅっ、バリエーション豊富にリッカのこれ舐めてくだしゃいニャアァぁぁぁ」


(キュゥゥがこなかったっ? そうか、あんまり気持ちよすぎると力みを超えて緩むのか……。よしっ、だったらとことん攻めるぜっ!!)


 

 チロベロ、ぺろんっ、ペロチロべろんっ、ちゅぱちゅぱ、ベロちゅぱ、ペロォォンちゅぱっぁぁ――ペロペロペロペロベロベロベロベロ、ちゅぱぱぱぱぱぱ・de・ベろぉぉん、ちゅぱぁぁぁぁぁっ……ぺろんっ。


 

「――ッ!!? あっにゃああぁぁぁんんっっ!! き、気持ちよしゅぎてリッカ、頭おかヒくなっちゃいましゅううううぅぅぅううぅぅぅッッ!!」




■―――――――――■――■――シュウリョウ―■―■■■




(――はっ、待て俺っ! 攻めめば攻めるほどコネクトが早まるじゃないかっ)


 

 その当たり前の事実に気づいたとき、とろけそうなリッカの顔が禎太の耳元に降りる。

 そしてリッカは吐息を吹きかけるように言うのだった。



「……欲ちいです。禎太さんの硬いのが今すぐほ――」


 

 しかし、その言葉を最後まで聞くことはなかった。

 魔法の壁の外で轟音が鳴り響いたのだ。



「なんだぁっ!?」


「な、なんでしょうかっ!?」


 

 何事かと音のした方向へと目を向けると、グレムリンが空中に跳ね上がっていた。

 何度も何度も、急速に盛り上がる大地によってグレムリン達が宙で舞う。

 やがて全てのグレムリンが蹴散らされ林が元の静けさを取り戻すと、煙の向こうから人がやってきた。


 ぼんやりとしたシルエットは、なんとなく見覚えがある。

 というか、今のが大地の魔法によるものだとしたらそれはもう――。



「禎太っ、そこにいるのっ!? 大丈夫っ!?」


 

 鮮明となるカチュアの姿。

 ちゃんと追いかけてきてくれたようだ。

 


「お前、すげーな。魔法無双が半端なかったぞ――って、おい、どうした?」



 カチュアが俺を凝視して固まっている。

 やがてわなわなと体を震わせると、怒髪かんむりをくかのごとく叫んだ。



「ちょっと何コネクトしようとしてるのよーっ!! 禎太ああぁっ!!」


「ええっ? い、いや、これは違うんだってっ!」


 

 と言ってもカチュアは信じないだろう。

 禎太はパンツ一枚のリッカを引き寄せて抱きしめていたのだから。

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