第77話 病室でR18!性描写有ります。

 私は、博人さんに病室へ連れられ戻ることになり、泣きたかったから屋上に行ったのにと思いながら…。それでも、嬉しかった。

 病室へ戻ると、どこを怪我したのか裸にされた。

 私は淡い期待を抱いてた。

 セックスするかな、と。


 身体には擦り傷程度だったから安心したのか、次に「今度はメンタルの方を診る」と言っては、私の乳首を抓ってきた。


 「んっ…」

 思わず感じてしまい、苦笑させてしまった。

 「感じるんじゃない」と叱咤されてしまったが…、だって感じてしまうのよ、仕方ないでしょ。

 腹を押さえられて臓器類の触診と言いながら、摩ってくる。くすぐったいが笑ってしまうのを我慢していた。

 今度は横向きにされ背中を半身ずつ診られる。そして1回転され、目が回り不安感を覚えた。左目が見えないという事が怖いものだと、今更に思えてしまったのだ。


 お母ちゃんは、どんな気持ちで右目だけの生活を送ってきたのだろう。

 どういうつもりで、あの時「眼医者さんになって、お母ちゃんの目を治す」なんて言ったのだろう。

 太ももに息を、温もりを感じる。

 「くっ… はぅっ……」


 あ、私のアソコに何か温もりが…。

 「あ、あっ…」


 すると、

「声を出すなよ。お前の声はデカいから、よく響くんだよ」と言われ、私は枕を自分の顔に押し付ける。

 しかし、ここは病室。

 私はベッドに横たわってるが、博人さんは中腰か床に膝をつけたままの状態だ。

 「ん…、っ……」

 「だから、声出すなって言ってるんだ」

 そうは言われても、と文句を言おうとしてたら枕を押し付けられた。

 なので枕を抱き、極力声を押さえようと我慢していた。


 でも、やっぱり感じるぅ。

 時々、博人さんの髪をくしゃっとしたり、

 シーツをぎゅっと握りしめたり、

 「はあ…、はあ…」


 くぅ……、イ、イクッ…。

 んあっ、も、ダメ。

 「ひろっ、……っ!」


 ビュビュッ!と弾け出た。

 はあ、はあ、はあ…。

 肩で息をしていた。博人さんを抱きしめたいが、何処に居るのだろう。

 「博人さん、どこ?」

 姿が見えないと不安になり、手で博人さんを探すと博人さんは立ち上がった。

 「ひろっ」


 何かを飲み込んだのか、博人さんの喉仏が上下に動く。

 「久々に飲んだ。やっぱり、お前のは甘いな」

 「ったくもう、苦い物なのに…」

 ははは、と笑ってくる博人さんにドキドキとしていた。

 笑いながら、おでこにキスしてくれる。



 2年毎に開催される「レベルアップ研修会」。

 この病院に勤務してた医師か、もっと自分のレベルを磨きたい医師が、1週間という短いのかどうかわからない期間、この病院に来る。

 活発に意見交換したり、講義を聴講したり、この病院スタッフとオペしたり、自己啓発の場として、自分の研究発表をしたりと様々だ。

 かくいう私も、4日目である今日は講義を割り当てられていた。

 でも、入院中ということで、それは叶わない事となった。

 それを博人さんに言うと、こう言ってくれた。

 「良かったよ。お前の屁理屈講義を受けられなくて、助かった」

 「なにそれ」

 「お前はドイツ語だろうが、英語だろうが屁理屈を並べ立てるからな。屁理屈ほど聞くに堪えられないモノはない」

 そう言われると腹が立つので、睨んでやる。


 睨んでるのに、博人さんは目を瞑ってキスをしてくる。

 唇に押し付けるだけの接吻だ。

 なるほど、私の睨み顔の対応策がそれですか。

 たしかに、目を瞑るという行為は何かを見たくない時に使う手だな。

 ある意味、正解だ。


 しばらくすると、唇が離れていく。

 「それだけ?」

 思わず、声に出ていた。

 博人さんは優しく微笑んでくれて、もう一度、私の唇に触れてきた。

 今度は、私の口の中に舌を入れてきた。

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