第10話 登場人物紹介
「ボス。マサ1人だと無理でしょ」と軽い調子で言ってくれる奴は、一樹(カズキ)。
「ボス。こういう時は、皆に声かけるべきでしょ」と悟らせようと言ってくる奴は、貴匡(タカ=タカマサ)。
「ボスを狙おうなんて、100年早いよ」と言ってくる奴は、冷静沈着な香港人の王(ワン)。
「ボス。夜は出歩かないことだな」と言ってくる奴は、普段はあんまり喋らない優馬(ユウマ)。
「ボス。アイツは誰?」と直ぐにツッコミを入れてくる奴は、大学内で唯一のモデル、潤也(ジュンヤ)。
それらに答える事はないと思いつつも、頭を押さえつつ答えてやる。
「今日がバイトの最終日だ。アイツは、そのバイト先の客であり、このところ私をストーキングしてくれるヤツだ」
「でも、ボロボロになったよ」と少し誇らしげに言ってくれる、お喋り好きな自称右腕の洋一(スズメ=ヨウイチ)。
「だね」と相槌を打つ、日米のハーフな自称左腕の悟(サトル)。
数歩遅れてやってきては「捨ててきた」と、言ってくるのは社交界プリンスの豊(ユタカ)。
脱力に脱力を重ねては、「役目を仰せつかったのは自分なのに…」と、呟いてるのは正孝(マサ=マサタカ)。
はは…。
あー…、もう苦笑もんだな。
以上9名が、いつも私を取り巻いてくれている。
私を含め10人とも同じ大学の医学部4年であり、同じゼミを取ってる。
何故なのかは大体の予想が付く。だが、勝手に声が出ていた。
「なんでお前らがここに居るんだっ?」
そしたら、8人が見事にハモってくれた。
「ボスを守るために決まってるでしょ!」
でも、まあ…、あれだな。店の中ではなく外だったので、まだ良かったが。
本当に、こいつ等は。
店長、最後の最後まで、ごめんなさい。
店長は悪くないです。
悪いのは勝手にストーキングしてくれた今田さんです。
今田さん。
貴方は本当に、はた迷惑な人ですね。
私は好かれようとは思わないし、第一、大学生なんだ。
勉強の邪魔をして欲しくない。
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