401日目 コマイヌとの攻防①
コマイヌが出現させたゲートによってやって来た無数の害獣や妖怪のような見た目をしたゴーストが冒険家やハンターたちを狙いハルトたちにも牙を剥いて襲いかかりやって来るとこちらも負けじと戦いに出たが・・・
体のある害獣や魔獣の類には剣や武器が通用するがゴースト系の霊に対しての対抗策を持ちえないモノ達はなすすべもない状況であった。
「くそくそくそくそくそ!!!なんなんだよあの透明で見た事ねぇ幽霊はよぉ!!!
あんなのこの世界にいんのかよ!?」
「あの像がのタタリとかじゃないのか!?
ひとまず落ち着くんだ!!!相手に触れられないというのであれば相手も私たちを触れられないはず!!!さぁ私に触れられるものならかかって来るがいいぞ!!!
――――――――――が、ガハッ!?ばかな・・・・」
「おい!?ナイトの野郎がぶっ倒れやがったぞ!
そこのマジシャン早く容体を見てやってくれ!!!」
「えぇっと・・・大丈夫気絶してるだけみたい。
けど触れられただけで気絶はこの少しでも戦力の必要な状況だと面倒な事です。
早く対処しないといずれ私たちも・・・・ゴクリ・・・」
「なぁメルト、あのコマイヌの後のゲートを閉じれないか??
それとゴーストの対処も数週間プリーストならどうにかできんだろ??さっさと世のため街のためと浄化でも何でもしてくれよ。」
「はぁ!?ゲートは閉じれるけどこんだけの霊を1人で浄化とか退魔なんてできるわけないでしょーが!!!
この数を見なさいよ!!!私を守ってゲートを閉じてる間にどんだけの冒険者やハンターたちが倒れていくか計算すればわかる事じゃない。
だからココは街を国を捨てて・・・・あいたッ!?」
「はい、コレはメルトがいけないです。
ここを離れたとしてコマイヌがまたやってきたらどうする気ですか??また逃げるのですか??私は嫌です!!やっといい効きそうなサプリが手に入りそうな状況なのに見す見す逃すようなことはどうしてもできません!!!
ですからここは全員の協力で切り抜けましょう!!!」
「いや目をキラキラと輝かせて言ってはいるが・・・まぁキルりんの一部分の言葉は内容はどうあれ正しきものだ。
ならば!!この私もキルりんと共に魔を討とう!!!
だからメルトはまずあの忌々しいゲートを封じゴーストを滅却するのだ!!!
さもなくば・・・ハルトのようにゴーストに追いかけまわされる羽目になるぞ??」
魔王はギャーギャーと騒ぎながらゴーストから逃げるハルトをメルトに見せるとメルトはため息と共に術式を展開しコマイヌの口を強制的に封じ。
その後方で大きく開くゲートを封じる動きに出たがそれを感じ取ったコマイヌは見逃すわけもなくメルトの存在を見つけるとそこへ大量の魔獣に霊魂を結集させ攻撃に向かわせた。
「グルルルル・・・・・」
「ゲラララララ・・・・・・・」
「うわぁぁぁぁ俺が何をしたってんだぁ~~~そろそろ追いかけるのをやめろよ!!!そうじゃねぇと怖いサキュバスが俺の代わりにぶっ飛ばしに来るぞ!!」
「誰がサキュバスだ!!!私はサキュバスなのではないぞ!!!
私は私!!!魔王の中の魔王だ!!!さぁそこの像から呼び出されし魔獣に霊どもめ!!今私が貴様らを全て滅殺してくれようぞ!!!
―――――――――――バニッシュソウル!!!」
「た、魂が・・・砕け散る魔法ですか・・・・
魔王は何でもありの存在と言うのは十分承知してましたが魂を掴み潰すとはもはや神のような技を・・・となると今の所は体を持つ害獣と魔獣をどうにかすれば大丈夫という事!!!
だったら私にだってやり用はいくらでもあるというものですよ!!!
さぁ魔獣たちの為に作り上げたこの爆薬を受けてみてください!!!」
「うわっ!?!?ちょっとキルりん!!!爆風がこっちにまで来てるんですけどぉ!?危なくないようにもう少し外して爆発させなさいよ!!!」
メルトに爆風が及ぶほどに爆発が強く・・・メルトの言葉通りに少し方向をずらして爆弾を投げると丁度その地点に運悪く逃げ込んだハルトは魔獣たちと共に爆発に巻き込まれ人間花火となっていた。
「が・・・この・・・爆弾・・・ゼッタイキルりんだろ・・・・こんなの死ぬだろフツー・・・がは・・・」
「大丈夫そうですね!!さすがはハルトです!!!私の爆弾でここまで肉体を残せる存在もハルトが初めてなくらいで・・・だからその・・・睨みつけないでくれませんか??メルトがあっちに投げろって言ったから投げたんですよ??
それがたまたま運悪くハルトをブチ消すかのように流れてこうなっただけの事です。
そしてハルトがこうなってしまったのであればここは私が肉弾戦で頑張るしかありません!!さぁ我が影たちよハルトの分も力を貸してください!!!
――――――――――――影の軍勢、新影分身の術ですよ!!!」
「地上ではキルりんが面白い技を使っておるな。
あの技は依然見た影なる自分を魔力によって編み上げる技。
それも10人も作り呼び出すとはキルりんも中々にオモシロイ。
さぁこちらももう少し楽しまないか??翼ある魔獣のモノ達よ。」
「ギシャァァァアァァァッ!!!!!」
魔王は後方に集まり出していたガーゴイルに視線を向けると魔王は目の前のガーゴイルにどれだけの力があるのかと興味が湧き力を試そうと速度を上げて飛行を開始するとガーゴイルも全速力の飛行で追尾し始めたが基本スペックに大きな違いがありいつの間にかガーゴイルは魔王を見失い後方を取られガーゴイルの群れは瞬時に魔法で蒸発していた。
「ウオ・・・・オォォ・・・・ナント・・・・コノオレノ同胞ガ・・・コレハサラナル援軍ガ必要カ・・・・」
「よし・・・コレでゲートは封鎖完了よ!!!
さぁて私のやるべき仕事は魔の撃退を残すのみ・・・って、ゲートが増えてんじゃん!?」
「くッ・・・地上の魔獣たちは私たち影の分身体とハンターや冒険者で何とかやっていますが・・・コレ以上アレから呼ばれるのは大変ですよ。
それにハルトもまだ負傷から回復していませんし魔王は魔王はで上空に消えてから姿が見えておりません。
ですからメルトはもう一度あの開かれたゲートを閉じてください!!!」
キルりんの言葉にメルトはどうしようもなく再び術式を展開しゲートの封鎖に出ると・・・そのゲートからは害獣や魔獣ではなく鎖が飛び出してきておりメルトの四肢に絡まり動きを封じていた。
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