384日目 メルトとハイネの冒険完了
黒き悪夢はメルトたちにどうしてこのような事を行ったのかと説明し・・・王たちにも自分がこの件を引き起こした張本人だと言う自白をさせると王もうろ覚えな記憶を巡らせ・・・とある時期から妙な夢ばかりを見るようになったと語り。
その夢が次第に強く意識を持ちこのような結果になったのだと言う事を思い出し。
王はすぐさまその黒い悪夢をメルトに永遠に出て来られないように打ち砕く命令をするがチューリはそのお守りの前に現れ王や民たちに説得を始めていた。
「どうしたの?その黒いのは国の精気を吸い上げてあなたの両親でさえも死に追いやろうとした張本人なのよ?
だったらここで倒してしまった方が世のためと言えないかしら??」
「よくぞ言った!!!それでこそ魔女だ!!!
さぁ早くそこの黒き忌々しい黒いモノを消し去ってやるのだ!!!」
「ダメ!!!この子はもうなんにもできないんだよ??
だからそんな酷いことしないで!!!」
「チューリちゃん・・・どうやらチューリちゃんの言っていることは本当だけどこの場を収めるにはそれなりのモノを見せる必要があるんだよね。
だからちょっとだけ辛抱してて・・・・」
「さすがハイネ司祭!!!見事にお守りを打ち砕いた!!!
これでこの国は安泰だ・・・・教会のモノ達もこれでいつもの生活に戻れる。
本当に2人にはどうやって感謝をすればいいものやら・・・・」
と、チューリはお守りが砕けるのを見た途端泣き出し・・・王城を飛び出して行ってしまいハイネ司祭とメルトは王たちの話を聞く前にチューリの両親に引き留められた。
「チューリをここまで連れて来てくれた方々ですよね??
本当に・・・チューリを大切に守ってくださりありがとう。」
「私たちは仕事が大変でチューリにも手を貸してもらってたので友達と呼べるものがいなかったのでもしも差し支えなければチューリと仲直りをしてやってください。
チューリは本当にいい子なんです・・・命を大切にするように教えてからというものの本当に動物に好かれる子に育って・・・
今回の出来事はチューリにとって大変な事ですがどうか・・・チューリを・・・」
「えぇ任せておいて。
それに私たちは少し手癖が悪くて・・・」
「そう言う事だから私たちは王様に掴まる前にチューリを追いかけますのでそれではまた後日。
シャルルもありがと・・・コレでお別れになっちゃうかもしれないけどまた教会繋がりで何かあれば連絡してほしい。
それじゃ・・・・アディオ!!!」
そう言って2人はチューリを追いかけに城を飛び出して行き・・・チューリが向かったであろう宿に向かうとチューリはベッドに潜り込んで1人でシクシクと泣いていた。
「うぅぅ・・・・うえぇ~~~ん・・・・・」
「チューリちゃん・・・ちょっといいかな??
私たち少しチューリちゃんに話したいことがあるんだ・・・後さっきの事について謝るね、ごめんなさい。
だけどあの場面では仕方なかったことなんだ・・・あぁでもしないと大人って言うのは認めないどうしようもない者なんだ。」
「そうよ??それにチューリにとってもいい話があるんだけど聞いた方がいいんじゃないかしらね??」
2人がベッドに近づきチューリの頭を撫でると、チューリはくるりと振り向き涙を両手で拭き話を聞く態勢になるとハイネとメルトは未だに流れ続ける涙を拭き口をくいッと上げて笑顔にさせ・・・・とあるものを見せた。
「はい、コレ・・・忘れ物よ。
大事なお守りを忘れちゃだめでしょ??」
「そうそう・・・コレは私が最初に砕いて見せたモノとは別で本物の方なんだ。
あの時砕いたものは偽物でメルトが緊急時の時の為に作ってたモノなんだ。
だからあの場面で粉砕して見せることができたんだけどチューリちゃんには刺激が強すぎたね・・・・だから本当にごめんね。」
「えっと・・・黒い子は無事なの??」
「黒い子って嬢ちゃんオレは嬢ちゃんよりも年上なんだぜ??
だからそうだな・・・これからはワンドルと呼べよな!!
どうせこっからは出られそうにないし2人のヤバい目の中色々と契約させられちまったし・・・これからの身近な事は俺が色々と教えてやっから任せておきな。」
黒い子あらためワンドルと名乗るとチューリはブンブンとお守りを振り回して喜びチューリはそれから二人にお礼を言おうと見ると2人の姿はなくなっており・・・2人を探しにチューリは宿を出て探し回るがハイネ司祭とメルトの姿はなくチューリは再び何か大事なものを失ったかのような悲しみに対面し涙を流し始めるがそこをカバーするかのようにワンドルが声をかけた。
「その、なんだ??あの2人の言葉を今からチューリに伝えるぞ??
よく聞けよ??私たちは無事に役目を終えたことによりこれから自分のいた国に戻ります。
このメッセージを聞いてると言う事は私たちが消えた後だという事も承知しています。
だけどコレは永遠の別れでもなければ決別でもないということを忘れないでください。
私たちはいつもチューリ(ちゃん)と友達であり親友だと心に刻んでいます。
この先何かあればワンドルが手を貸してくれることだと思いますが・・・もしも本当に合いたいと思うのであればワンドルから呼び出しの笛を吹いてください。
ッふぅ・・・長い文章を読ませるんじゃねーよ・・・・えっとこれがその笛だって・・・・いきなりかよ!?」
「だってこんなお別れは私・・・したくないもん!!!」
「そうよね・・・それは私たちも同感よ。
だからこうやってチューリの背後を付けていたのだけれど・・・うん、まぁ今日換えることになっちゃってさ。
王様の長い話も聞きたくないし元いた国に帰ろっかなってね。」
「チューリちゃんには色々と手を貸してもらって私たちも色々と学ばせてもらった。
それにチューリちゃんは私たちがいなくても大丈夫だって思えるくらい逞しくて強い子って言うのもわかったからこうして国に帰るんだよ。
それにさっきワンドルから聞いたと思うけどさ・・・私たちはずっとチューリちゃんと友達だからこれからまた色々とあると思うけれど私たちと友達でいてくれるかな??」
ハイネ司祭とメルトの言葉にチューリは言葉で答えるよりも体が先に出ており2人に泣きながら飛びつくとずっとずっと友達だと言って抱きしめ合い何も悔いが残らないようにした所でハイネ司祭とメルトは船に乗ってアップダウン王国へと戻って行くのであった―――――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます