339日目 代償と請求とこれから・・・
メルトの唱えた魔法は地形を大きく変動させるほどの威力を持っていることとどこから支払われたのかわからない魔力源がキーとなりぴんぴんして自分のお気に入り魔法の1つに入れようとしていたメルトに絶対に使ってはいけない魔法の欄に入れさせると。
魔王は1人あの魔法を受けた場合自分はどうなるのかとゾクゾクしており・・・・
キメラ程ではレベルが低いと言う事からそれほど期待はしていなかったが他の魔王戦の時にはメルトは十分に使えるピースだと確信はしていた。
「ぶ~ぶ~~どうしてよ・・・あんなヤッバイ魔法を疲労も魔力の消費も無しで撃てるとか最強じゃない!!どうして禁止にされちゃわないといけないのよ。
そりゃどこからあれだけの魔力をもらってるかとか考えるとゾっとするかもしれないけど・・・アレはほぼ間違いなく今まで撃ってきた魔法の中でトップだったわよ??」
「あぁそれは俺もキルりんたちも認めるだろうがな??よくよく考えてみろよ??
アレがもし何かしらの私有地とかで損害賠償が来たらどうすんだ??お前だけで払う事になるんだぞ??
それに他の場所で不用意に使って城でも壊してみろよ・・・俺たちマジの国際指名手配の出来上がりだぞ??」
「国を敵に回すにはもう少し話を濃く厚くしておかなければ少々早すぎるような気もしますしね。
我々の規模ではまだ国を相手にドンパチできるメンバーでもありませんし。」
「あれだけの威力の魔法を私の全身で浴びてどんなものかとちょっと計算してみたかったのだが。
そうだな・・・危険度の高い実験は止しておこう。
それに、私はメルトの事を見くびっていた・・・人は見かけや能や脳じゃない。
何ができて何ができるかだからな!!!」
魔王の前文にハルトたちは違う意味で魔王が変な問を叩いてしまったのではないかとコソコソと話すとその会話内容が聞こえたのか自分はサキュバスでもマゾでもないと顔を赤く染めながらも大剣を振り回して怒鳴っていたが。
その光景を見ていたメルトに毒草は良いのかと冷静にツッコまれたハルトたちは一時停止をしてから最後のひと踏ん張りとキルりんの引率の元・・・毒草を集められるだけ集めて家に戻って行った。
「うっひゃぁ~~コレは中々に上場じゃないですかね!!!
前回の爆弾で使用した分量以上に集まったので私は大満足です!!!」
「それはいいのだが・・・メルトはまだギルドの呼び出しから戻ってこないのだろうか??
ハルトも一緒に行って話を聞いてやれば早いと思うのだが・・・・」
「嫌だ!!!アイツが家の前で待っていた受付嬢にさらわれる時の顔は確実に金を頼むと言わんばかりのツラしてたからな!!!
アイツはどえらい魔法を使えるのは知ってるし本や字を読めるのもわかってるがかなりのアホうだ。
だからアイツはこうやって何をしていいのか何をしたらダメなのかという教育をだな・・・・・」
「ただいまぁ・・・・あ~あ・・・ハァ~~~ねぇ魔王・・・お金って体を売ればどれくらいなの??」
どんよりとした雲を連れて帰ってきたメルトは帰宅早々に魔王にとんでもない発言を投げ飛ばし。
魔王は夜の知識がないためか・・・本気で体を売ると勘違いしたらしく。
メルトの体だと魔法が使えるとか何とかぶつぶつ計算し始め。
それを流すようにしてキルりんは夜の仕事はテクニックと人数によると経験慣れしている女風に語り・・・・どうやらメルトはどんな手段を使ってでも金を集めなければならないと言った状況らしくハルトは恐る恐るギルドに何を言われたのかと尋ねた。
「で、お前は・・・そのどのくらいの借金を抱えたんだ??
人生転落くらいの借金か??それとも身内を投げ売るレベルか??」
「どうして投げ売るといいつつ私と魔王を見るのですか!?
違うでしょう・・・ここは問題を持ち込んだメルトを削除すればいい事。
カビの生えたミカーンは同じ箱に入れると全部がダメになると言いますし。
カビの生えたミカーンのメルトはこの神聖な家からですね・・・・」
「はぁ!?何言っちゃってんのよ!?
私がカビならキルりんは成長不足のへちゃむくれミカーンでしょ!!!
んでもって魔王はデカイけど味のないミカーンでハルトは私と同じ枝にぶら下がってるからアンタもカビよ!!!」
「いや、メルトの計算結果を考えている間にどうして私が暴力的な事を言われなければならないのだ!?
で・・・どのくらいの借金を抱えて首を吊る羽目になったのだ?」
と、コレ以上の先はないかのような言い方でメルトに問うと・・・メルトは借金の書かれた紙があると言ってハルトたちの前に叩きつけると。
その数字の多さにハルトたちは3秒ほど世界が止まっていた。
「なぁ・・・6億51511919ゴールドって見えるんだがコレッてマジなのか??
人生的に遊んで暮らせる額のような大金じゃねぇか・・・何をぶち壊したんだ??
山だけを抜いたように思えたんだが・・・」
「私も何回も何回も聞いたわよ!!!
なんかギルドの受付嬢が言うには・・・あの山のぶち抜いた所には王国の秘密施設があったらしくてそれ以上の事を教えてくれないのよ!!!
で・・・それが露見したのと破壊した機材の弁償でこの額を要求してきたのよ!!!もうこうなったら死んで何もかもなかったことにしてやるぅぅぅ!!!!」
「それは散々だったな・・・だがいいのか??今日はメルト主催の宴会・・・ではなかったか??」
「魔王、今ここでそれを言うとはなんというエグいことを・・・見てくださいよ。
先ほどまであの毒草を全部飲もうかとしていた決心が揺らぎ始めてますよ??
美味しいシュゴビーにカリッと上がったから揚げ・・・・そんなことを脳内で思い出してしまったら自殺をしようとしていた酒乱なメルトはあの世に行けないじゃないですかッ!!!」
キルりんも魔王と同様に煽る形でメルトに聞こえるようブツブツ語ると、メルトは毒草を元の位置に戻し・・・ハルトたちを呼び出し借金返済を共に手伝ってほしいと深々と頭を下げており。
その土下座という行為にはハルトたち人間サイドも魔王サイドも嫌だ1人で返せとは言えず・・・メルトの深々と下げた頭により。
あと少しでこの世から消えそうでシュゴビーにより現実に固定された哀れな魂が生み出した借金の返済が始まりを告げた――――――――
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