287日目 弾ける筋肉の祭典
キルりんもハルトを自分の財布のように使って飲み物とから揚げを買って貪っていると・・・試合の組み合わせが発表されており。
キルりんはと言うとリードとは違うAブロックでその気になるリードのブロックを見るとGブロックと書かれており・・・・それを見ただけでキルりんの怒りが妙にふつふつと沸騰し始め。
Aブロックの総当たり戦の集合が入り・・・キルりんは集合場所に向かったのだが・・・・・
「おいおい、ここはオコチャマが来るような場所じゃねぇぞ??
誰かの子供が紛れ込んでるようだぞ~~保護者はいないのかぁ~」
「わ、私はコレでも参加者ですよ!!!
ほら!!そこにキルりんって名前が書かれてるでしょうが!!!
それにですね・・・・私をコレ以上笑うとマジで許しませんよ??」
「コイツは何をいっちょ前に言ってんだ??
腕相撲だぜ??男が女に負けるはずがねぇだろ??」
「全くだ!!!本当に面白い子供だな!!!
まぁ・・・ケガしない内に家に帰って宿題でもする方が身のためだとは思うがな・・・・」
「アイツら完全にひどい目に合うな・・・・なんとなくではなくて確実にそうなるって言う確信が何故かあるのは俺だけか??」
「いや、私もそう確信している。
あの握り拳と手の押さえようを見てみろ・・・・アレは次の一言で殴ってもおかしくない怒りの表れだ。
もうそれ以上キルりんの逆鱗に触れないようにした方が身のためだとは思うが・・・・」
「知らない連中は群れると弱者を見くびる癖があるから・・・どうしたモノかしらね。
まぁ私は観客だから見てるだけだけどぉ・・・・まぁどちらかって言うと滅茶苦茶になるのが見てみたいわ!!だから全員ぶっ飛ばしちゃえ!!!」
外野で騒ぎだすメルトとハルトたちは少し距離を取って観戦に入ると。
いきなりキルりんと先ほどまでキルりんをバカにしていた男との勝負となり・・・キルりんはそっと腕を置くと男は最後の忠告とキルりんに向かって語り出した。
「おいおい、だから子供は家に帰った方がいいって言ってるだろ?
俺たちのように鍛えてるわけでもなさそうだしよ?
だからココで逃げても誰も何も言わないと思うが??」
「逃げる??ハッ!!!何を今さらなことを言っているのですか??
こんな所まで来て誰がのうのうと帰ると言うのですか??
貴方はバカですか?戦ってもいない相手に良くそこまでペラペラと語れますね。
いいですよ?私は・・・腕を折れるものなら折ってみやがれです。
その代わり・・・私と戦うのであればそれ相応の覚悟の上腕を置いてくださいよ??
それも・・・・適当な覚悟ではなく死ぬ気くらい必要かもしれませんよ。」
キルりんは忠告を聞いたうえで真っ向から返して聞かせると、男もそれ以上は話をしても意味がないと腕を置いてキルりんと手を握り合うと。
審判の開始の合図の元、Aブロックの腕相撲が始まった。
「うおぉぉぉぉお!!!さっきの忠告を聞かなかったガキめ!!!俺の鍛えあげたこの腕でへし折って・・・・・ぐぐおぉぉ!!!!オラオラオラ!!!どうしたどうしたぁ!?お前の腕が曲がって折れちまうぞ!!!」
「なるほど、この程度で鍛え上げたとはちゃんちゃらおかしいものです。
これならリードと決勝で巡り合うのも確定したようなモノ・・・・
悪い事は言いません、この試合を辞退してくれませんか??
そうすれば痛い思いをせずに家に帰れますが??」
「何を言ってやがんだアイツは!?自分の方が負けてんのに上から言うやつがあるか!!!!」
「それはそうだが・・・最後の一押しが効かないことに違和感をそろそろ感じているころだとは思うが今回はその逆になるかもしれないな。
頭に血が上りすぎた末路・・・いや、目の前で起こっている事よりもキルりんに言われたことによって爆発したと言った方がいいのか・・・・」
「まぁ勝負ありッ!!って言うところかしら??」
ハルトたちの言葉を聞いた他の外野の観客たちは何をバカなことを言っているのかと不思議そうにキルりんの試合に再び目をやると。
男は力いっぱいキルりんに最後の一押しを叩き込もうと全体重をかけて押し込んではいるのだが・・・・その行為に対してキルりんは腕相撲が始まってから一切動いてはおらず。
まるで男は岩と腕相撲をしているような絵になっており・・・キルりんは男とは交渉ができないと悟ると攻撃の構えに移り。
少しだけ力を入れて踏み込むと・・・・キルりんの倍くらいある体格の男は体を半回転させて地面に叩きつけられていた。
「んな・・・・バカなッ!?
何なんだよあの力・・・・あんなガキのどこにあんな力が・・・・クソッ・・・・
アレは何かのイカサマだ!!!審判!!!アレはどうなんだ!!!反則とかしていないのか!?」
「い、いえ・・・彼女は私が見ていた限りだと不正もなにもしてはおりませんでした・・・」
「できる限り力を抜いてあげたのですから少しは感謝して欲しいものですが?
で、お次は誰が私の相手になってくれるのですかねぇ??」
「ま、まな板の化け物が出たぞ!!!!」
「まぁ・・・あながち間違ってはいないが酷い言われようだな。
と、言うと魔王が出てたら間違いなくサキュバス扱いだな。」
「わ、私はそんなちんけな色モノじゃない!!!
もっと華麗で優雅で・・・魔王としか言いようのないか・・・・・」
「んな事よりも次の戦いが始まったわよ!!!
キルりんもっとド派手にやっちゃいなさい!!!!あひゃひゃひゃひゃ!!!」
メルトたちの声援に対してあまりにも異様な光景に外野にいた連中は夢でも見ているかのように目の前の光景を飲み込めず・・・再びキルりんとの対戦となったことで次こそ真実がわかると思い目を見開いて注目していると・・・・・
「ヘッヘッヘ・・・さっきのアレは何かトリックか仕掛けがあるんだろ??
だがそんなもんは俺の前じゃ関係ねぇ・・・お前のようなちびっ子は俺の餌にしてや・・・・」
「ごちゃごちゃウルサイですよデカブツ・・・・口でベラベラベラベラ人の事をバカにするのは私に勝ってからにしてくれません??
本当に腕が立つだけが取り柄の頭の回転がメルト並みにバカとはあきれてものも言えませんよ?」
「ねぇちょっと・・・あのこ今さっき私をバカにするような発言しなかったかしら??」
メルトはふとキルりんの口から出た言葉に冷静に戻ると。
ハルトたちは面倒事が起こりそうだったと感じ・・・魔王と2人揃って質問の答えを言わずにキルりんの応援を開始した。
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