278日目 体重は女の機密情報
ハルトはミノタウロスに背中を貫通しそうな視線を浴びせられながら家に戻ると・・・ミノタウロスはハルトに悪い事はしないようにとだけ言って強くジャンプして街へと跳び。
ハルトは何も見なかったと自身に言い聞かせながら家の中へ入った。
「アレ今頃お帰りですか??メルトは先に寝かせておきましたのでハルトもお風呂に入ってください。
魔王も帰ってからメルトを風呂に入れてすぐに寝ちゃいましたので気にしなくていいですよ。
ふわぁぁ・・・それじゃ私もお先に失礼します・・・おやすみです。」
「あぁ・・・ん~~それじゃ俺も風呂に入って寝るとすっかな。」
キルりんの言葉からハルトは風呂に入ってから床に就くと。
今日もとんでもないくらいに色々あったと頭を痛くさせながら眠り。
翌日・・・少し肌寒い空気と太陽の日差しに起こされたハルトはあくびをかきながらリビングに出ると。
ソファーで魔王は誰かを待っているかのように目を閉じて座っていた。
「よぉ魔王おはよう・・・・何でそんな態勢で座ってんだ???
―――――――――魔王式の新しい体操か何かか??」
「ぐッ・・・ち、違う・・・・コレはだな怒っているのだ・・・
昨日・・・ハルトの帰りを待っていたのに・・・私に眠りの言葉も言わずに先に眠りについたことに腹を立てているのだ!!!
どうして私にはお休みの一言もないのだ!?キルりんにはしたくせに!!!」
ハルトは少し面倒だと感じつつここは素直に謝っておけとすぐに謝ると。
魔王はその素っ気ない対応にさらに腹を立てて大剣を振り抜きハルトを押し倒した。
「こうなったら力づくでもハルトを・・・・・ハァハァ・・・・」
「お前、そう言うのは色々と知識を付けてからにしないとひどい目にあうぞ??
俺を相手にマウントを取ったくらいでいい気になったらひどい目にあうぞ?
そうなりたくなかったらそこをどいてくれないか??重いんだが・・・・」
最後に出たハルトの言葉に魔王は恥ずかしさの余り力いっぱいハルトを殴りつけると・・・ハルトはリビングの窓ガラスをぶち抜いて外まで飛び出しており。
その激しい轟音にメルトとキルりんも眠そうな顔をしながら起きて来ていた。
「んん~~何なのさっきの音・・・あれ?そこってそんなに開いてたかしら??
まぁ~いっか・・・顔でも洗ってこよ・・・・ふわぁぁぁ~~~」
「いえいえ、そこはしっかりと見ておくべき問題個所ですよ。
魔王・・・・一体朝から何をしでかしたのですか??
それにハルトの姿が見えませんが・・・・もしかして消しちゃいました??」
「誰が誰をやったって??
魔王・・・・お前の力はもうちょっとどうにかならないのか??
もしもこの力をメルトやキルりんにしてみろ・・・マジで即死だぞ??」
「え、あ・・・いや・・・その・・・わ、私のせいじゃないもん!!!
は、ハルトが乙女の敏感な部分に触れるからだろ!!!
そんな敏感な部分に触れたらだれだってふとした拍子に力いっぱいの物理で殴りつけたくなるというものだ!!!」
魔王の言葉から冷静に考えたキルりんは・・・ジッとハルトを睨みつけて回答を待っている様で。
ハルトは魔王の言い方に問題があると指摘し・・・言い直すようにハルトは魔王に問うと。
魔王はハルトに嫌がらせをしようという風に語るのではなく、素の表情で語り進め・・・・
「言い直す??何をだ??ハルトが私の触れてはいけない部分に触れたと言う事をか??
入ってはいけない領域に入ってきたというべきか??」
「おまッ!?それはわざと言ってたらマジで俺も怒るぞ!?
はッ!?ち、違うんだキルりん!!俺は別に魔王に対して変態行為をしたわけじゃなくてだな!!!」
「それではどうしてそんなに慌てて否定しているのですか??
本当は何かやらしいことをしていたのではないですか??
それよりも早くハルトはこっちに戻ってきたらどうです??」
キルりんは窓の外から話すハルトを部屋に入れ、魔王はひょいひょいっと魔法で崩れた窓を修復すると。
先ほどの話に戻し・・・・ハルトは魔王の事を重いといっただけで攻撃してきたと語ると。
キルりんはため息をついて魔王の肩を叩き、「ドンマイ」とだけ言って顔を洗いに行ってしまった。
「何とか誤解を晴らすことができたが・・・魔王、もう少し言葉の使い方を考えた方がいいんじゃないか?
それとも自分が何を言ってるのかわかっていないのか??」
「ん??私は何か変なことを言ったか??ハルトが私の触れてはいけない気にしている部分に触れたと言う事をつたえただけだと思ったのだが。
伝えるというのは考えている以上に難しいものだな。
やはりこう・・・ばーんとドカーンと見せて済ませる方が私的には分かりやすいが。
私の言葉で誤解を招いたことだけは謝ろう・・・だが!!!ハルトははハルトで私の事を重いといったことに対してはきちんと謝罪をしてもらわないと困る!!!」
魔王はぐいぐいとハルトに近づいて謝罪を求め・・・魔王の大きな胸がハルトに押し付けられる場所まで押し込められると。
ハルトはこの状況をさらに見られればマズイと感じ、すぐに魔王に謝罪を済ませて離れてもらうとメルトとキルりんが戻って来るやすぐに朝食を食べに酒場へ向かうと言う事になり。
ハルトたちも準備をして酒場へと向かって行った。
「あぁ・・・朝から何でこんなにツイてないんだ・・・・
いきなり魔王にぶちのめされて窓を吹き飛ばすわ・・・今日のハイライトでもいいくらいの内容だぞ・・・・」
「そんなブツブツ言わないでシャキッとしなさいよね。
朝からそんなウダウダ言ってると依頼の内容次第じゃアンタはエサ以下の扱いよ??ソレが嫌ならシャキッとしなさい。」
「ですが魔王も体重の事で怒るんですね。
それとも気になってるハルトに指摘されたから怒ったのですか??
謎が謎を呼びますが私はまだ死にたくないのでこれ以上は突っ込みませんが・・・・今日はどんな依頼を受けます??
害獣駆除は最近減ってきているようですが・・・・採取系の依頼でもしてみます??」
キルりんの提案にハルトは報酬と内容の条件次第で考えると言って朝食を平らげると・・・その足で依頼を見にギルドへと向かった。
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