26日目 金欲しさで大会の参加はダメ絶対
魔王は自分の口でジャジャンと言って場を盛り上げながら・・・・問題を読み始めた・・・・問題「Hくんは私のお城に仕事に来ました、ですが私に構ってくれません・・・だから主はHくんにこういいました・・・」さぁこの主は何と言ったでしょうか?という謎の問題がだされ・・・○と×の答えを発表した。
「○・・・「私のモノになれ!!」 ×・・・「私をお前のモノにしてくれ!!」
さぁ・・・ドッチ!!!」
「魔王!?お前こういう問題は出したらダメだろうが!?(お、落ち着け俺・・・この問題はH君となっているんだ・・・仮にも俺だと言う事はバレてないバレてない。)」
「どうしたんですかハルト??そんなに騒いだりして・・・私は○です!!
何と言っても主と言うモノは下僕に対してこういう言葉を吐きたくなるものなんですよね!!!わかる、わかりますよ~~~うんうん。」
「えッ!?私も○なんだけど!?え、ちょっと待って!?コレ私たち天才なんじゃないの!?普通はそうよね??ハルトにそう言っても全然効果も何もなかったけど・・・・×はないない、主がヘンタイアピールとかそれは駄目よ~~」
と、メルトとキルりんは自信満々に○を掲げ、魔王の答えはというと―――――
「正解は×の「私をお前のモノにしてくれ!!」を選んだハルトが正解!!」
「ハァッ!?ちょっと待ってくださいよ!!!これは明らかに私たちをハメるハメない以前に答えを知っていたかのような素振りでしたが???どうなんですかへっぽこハルト!!!」
「どうなのよハルト!!!アンタは答えを知りつつ回答したワケ!?
ねぇ??そうなの!?答えなさいよ、ダメハルト!!!」
「お前ら・・・口悪すぎだろうが!?
お前たちがそうやって文句を言うんだったらもう1回魔王に問題を出してもらってやりなおせばいいじゃん!!!!」
この言葉を待っていたのかメルトとキルりんはガッツポーズをとって何気に楽しんでおり・・・魔王は急に先ほどの問題が恥ずかしくなった顔を赤くしていた。
「ねぇ魔王・・・どうしてモジモジしてんのよ??それより・・・さっきの問題より簡単な問題を寄越しなさいよ!!!」
「そうですよ!!あんなマニアック問題は話になりません!!!そのほかの問題をよろしくお願いします!!!」
「魔王・・・こうなったらコイツらウルサイから早めに決着が着くように頼むわ。」
「それじゃ・・・問題「4+6=?」の答えは・・・○は10で×は18・・・・さぁどっちだ??」
ここに来て小学生レベルの足し算が出題され・・・即答で○を選んだのだが・・・・
「ん~~これは何でしょうか???見たことのないモノですね・・・・
これは難問だ――――――」
「私の脳は完璧よ!!!でもおかしいわ!!!どうして20がないのよ!!!
魔王、おかしいわ!!!私の完璧な頭脳で出た計算では20に対して回答は10か18・・・・まさか・・・魔王が間違えてんの???」
「お前らの脳ミソはネリケシでできてんのか!?!?
くそ・・・・コイツらの脳内はマジで空洞とかじゃねぇだろうな・・・・・」
答えは簡単というかレベルが低すぎ・・・適当に選んだキルりんは○で正解となり、メルトはというと・・・18の数字は20に近いからと言って×を選んで退場となりキルりんと1対1の最終戦に突入した――――――
「おかしいわ・・・20のはずなのにはずなのにはずなのにはずなのにはずなのにはずなのに・・・・・・」
「メルト・・・大丈夫でしょうか???完全に自分の世界に引きこもってますよ?」
「今はそっとしておいてやれ・・・それとお前たちのドアホさ加減も大概にしろよ???逆に王族がお前らレベルで知能が低かったら楽勝なんだがな。」
「ハルトよ、その辺は行けばわかる。
そんなことよりもこれが最終問題だ!!「パンはパンでも食べられないパンは何でしょうか??」
○はガッチガチパン・・・×はガルレイドフォンバールパンです。」
ですじゃないとツッコミを入れたい心を押し殺し・・・訳の分からないモノを選択するよりは○を選ぶ方が得策と○を選ぶと、キルりんは大きく笑いだし・・・罰を選んでいた。
「なん・・・だと・・・お前、×が何だか知っている・・・のか??」
「カッコイイは理解に最も近くに感じるものですよ・・・・ですから私は×で!!!なんせカッコイイ本当にソレに尽きます!!!聞いたことのないモノですがそんあんおどうだっていいです!!!食べろと言われたら食べるのが女子力と言うモノでしょう!!!」
「キルりん・・・この子は女子力の最高位の存在だと言うの!?
こんな身近にこんなすごい女子力を持つ子がいたなんて・・・・」
メルトとキルりんは何か通じるモノを感じ取り2人は勝利を確信して魔王に答えを尋ねると・・・・・
「正解は○の「ガッチガチパン」を選んだハルト~~」
「ウギャァァァァァアァァァ!?!?」
「キルりんの女子力が・・・消えた・・・だと!?」
「んな下らん事言ってないで・・・茶番は終わりだ。
と、言う事で・・・この王族○×大会の参加は俺で決まりと言う事で文句ないよな??」
2人にそう尋ねると・・・メルトとキルりんはコクリと頷き、魔王がぼそりと今日の分の稼ぎはどうするのかと言うとぐだぐだ家で○×してる場合じゃないと外へ飛び出し・・・雪かきの仕事を受けて屋根の雪という雪を落として報酬で飯を食い・・・○×大会当日まで適当に生活をしていると、ついにその日がやってきた。
「それでは受付を開始します・・・と、言いたいのだが・・・今年も参加者の集まりが悪いな。
―――――――何度数えても4人しかいないぞ??」
「そりゃそうだろ・・・昔組んでた王様のメンバーは行方不明者が出たり男女のアレがアレで誘ったが顔を見合わせるのが嫌だとかで来ていないんだろう。
それに、今回は魔王の代役のハルトが来ているんだ・・・コレはコレで少し楽しみだろ?」
「そうだな・・・では4名の知識と欲望に塗れた方々・・・こちらへ。」
何だか嫌な予感がしたが・・・・王主催の大会に悪い事なんて起こらないと気楽に案内に従って進んでいくと・・・地面に○と×が書かれたどこかの番組で見たことのあるようなセットで待つようにと言われて待っていると。
「よく参加してくださった・・・ワシはこの王国の王・・・セレジォ王じゃ・・・
今回の○×大会は参加人数が少ないが是非とも楽しんでいってほしい。
で、隊長からいくつか注意事項があるのでよく聞くように、それじゃ―――――」
「あのじいさんは参加しないのか・・・見る側って事か?
それならこの○×大会貰ったもとうぜ―――――――」
「注意事項を説明する前にこのサポーターを付けてもらう。
――――――――――何かがあっては困るからな。
よし、装着できたのを確認した・・・コレより注意事項を説明する。
まず1つ目・・・間違えれば落ちます。
2つ目・・・命の保証は出来かねます。
3つ目・・・最後の1人になるまで問題は続きます。
以上の3つが注意事項と諸々になりますので、ぜひ楽しんでいってくださいね。」
この流れは確実にダメなショーだろと言いたくなったが・・・金のためと言う事もあったのだが・・・それとは別にメルトとキルりんたちのゴミを見るような目線がすごく心を虚ろにして俺を真っ白にしていった――――――――
そんな感情もこの場では意味も関係もなく・・・○×大会の姿形はどこにもなく○×バトルロワイヤル大会が始まった―――――――
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