『森』

耳に入ってくるのは、木々の葉と小動物の騒めく音。

その声を頼りに、ボクは奥へと進んでゆく。

残酷な世界と離れるために。

すると次第に音は強くなり、光がボクを包んでいった。

目を開けるとそこは、灰色の壁に囲まれたコンクリートの森。

最後に聞こえた音はこう言った。

「君ハソコカラ逃ゲラレナイ」 


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