世界の復讐

警笛の出会いを

琴線の言葉を

三味線を打ち鳴らすが如く

一緒に生きてきたのに

太鼓と鈴の音の祭りで

貴方を失った


周りは祭囃子で貴方の死を祝うけれど

凄いと立派だと言うけれど

それで納得しようとするけれど

やり返してやると思わなければ

それが生きる糧になるのではないだろうか

それが今、土砂降りの中。

息が絶えそうな私の末路であったとしても

仇は取れなくても

生き抜いたかと言われたら嘘になるけれども


私は、貴方の

声を、肌を、顔を、そのものを

失った穴を埋めたくはなかった

それが貴方との思い出であったとしても

私と貴方の未来を取り上げた

世界が憎かった。

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