第318話莉音とイザベラ
アオイ:ビーストガーディアンズが6体の巨獣の異変を鎮めて少し後にこの物語の準主役が2人もこの国に来てた様ですよ♪
魔界時間10:00 シンエン諸島 本島シロナガス島 中央病院
医師:怪我の方も大分良くなったようですね。まったく、単身テンペラーコングに闘いを挑むとは。これに懲りてもう無茶はしないでくださいよ。
莉音:世話になった。
アオイ:この方は3人の準主役の1人、ムネミツ皇国の莉音・ムネミツ皇王様。剣術の達人で実力は主人公のアリスさんと同等。でも流石にテンペラーコングに1人で挑むのは無謀ですね。
病院を出る莉音そこに遭遇するイザベラ
イザベラ:莉音?
アオイ:そして、こちらがもう1人の準主役。ヘルベルト帝国のイザベラ・ヘルベルト女帝陛下。九尾族で魔法系が得意。しかも妖怪軍師と呼ばれる種族だけあって凄く頭が良いの♪
莉音:む?イザベラか。
イザベラ:ここ病院よ。どっか悪いの?
莉音:いや、かすり傷だ。ちょっとテンペラーコングに手合わせ願っただけだ。
イザベラ:呆れた。テンペラーコングっていったらこの国にいる6体のヌシと言われてる巨獣の1体じゃない。密林の王者、又の名を『密林の武神』じゃないの!
莉音:お前の方こそ何しに来たんだ?ああ、仲間集めか。
イザベラ:それもあるけど今回はもう1つ目的があるの。『ブルーラ海底鉱山』って知ってる?
莉音:確かこの国にしかない貴重な宝石『シークライシス』の鉱脈がある世にも珍しい海底にある鉱山だろ?
イザベラ:そう。シンエン諸島海域の深海5000億m地点にある海底鉱山。6体の巨獣の1体テイオウホエールの縄張りにあるんだけど。そこで最近ダークマター鉱石の鉱脈が発見されたって話なの。
莉音:ダークマター鉱石。魔界宇宙最高硬度を誇る魔導鉱石だったな。カオス汚染を物ともしない事から人界へ行く宇宙船とかに使われてるってやつだろ?
イザベラ:4界宇宙のパワーバランスを均衡にするため輸出が禁止されてるやつでもあるわ。
莉音:それとイザベラが何か関係があるのか?
イザベラ:私一応、貴金属鑑定士の資格持ってるから。ハイビス大統領に頼まれて鉱山視察のついでに鑑定しにいくの。
莉音:そうか。お前の国の特産品は宝石だったな。
イザベラ:宝石を専門とするウチとしてはシークライシスは欲しいから。
莉音:成る程、シークライシスの取り引きの条件がダークマター鉱石の鑑定ってわけか。
イザベラ:そういう事。じゃ、クライアント待たせてるから。無茶しないでよ♪
莉音:わかってる♪
1時間後 シンエン諸島近海 深海5000億m地点 海底鉱山最深部
鉱員:ここです。
イザベラ:確かに淡い紫色の光を放ち魔力を帯びた鉱脈。ダークマター鉱石の鉱脈と見て間違い無いわね。
鉱員:やはりそうですか。
イザベラ:ダークマター鉱石は魔界宇宙中央政府の管轄。発見された時点でこの鉱脈から100km圏内は治外法権となる・・・だったわね。
鉱員:我が国にあって我が国の領土ではなくなる・・・ですね。
イザベラ:ええ・・・
デバイスを取り出すイザベラ
イザベラ:ハイビス大統領、私です。現場を確認しました。ダークマター鉱石の鉱脈で確定です。
ジュリア:ご苦労様です。ではこれより中央政府へ報告をします。鉱員さん。
鉱員:はい!
ジュリア:全鉱員へ通達!本日ただ今よりそこから100km圏内を立ち入り禁止区域に指定します。これは『大統領令』として発動します。
鉱員:ハッ!
イザベラ:さ、もう直ぐここも結界が張られるわね。出られなくなる前に戻りましょう。
鉱員:ですね。
海底鉱山空間エレベーター内
イザベラ:あれは⁉︎
優雅に泳ぐテイオウホエール
鉱員:あれこそがこのシンエン諸島の守り神として崇められてる巨獣『深海の法王』テイオウホエールです。
イザベラ:ここからでもはっきり見えるって、なんて大きさなの。
ゆっくり海底に潜るテイオウホエール
イザベラ:良いもの見させてもらったわ♪
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