第283話北里柴三郎?
アオイ:徐々に国土争奪戦争が徐々に近づく中、アリスさんは思いもよらないところで偉人と遭遇する事になるのです。そう、細菌医学界のあの人です。でも・・・女の人でしたっけ?
魔界時間15:00 ビバロン王国王都テルマエユ 清流河 蛍火街道
アリス:この国ってどこもかしこも日本にそっくりだからなんか落ち着くなぁ♪
丸眼鏡の女性:ここは・・・何処だ?見たところ日本に似ているようだが。
アオイ:彼女こそ、細菌医学界でその名を馳せた
アリス:こんにちはお姉さん。人間のようだけど・・・観光ってわけでもなさそうだね。
柴三郎?:お姉さん?それは私の事か?
アリス:そうだよ。
おもむろに下を見る柴三郎?
柴三郎?:む?下が見えない。それに胸が・・・物凄く・・・重い。
アリス:何か様子が変だな・・・鏡使う?
柴三郎?:おお。助かる。
バッグから取り出した手鏡で自身を見て驚く柴三郎?
柴三郎?:な、誰だこのご婦人は!・・・まさかこれは私なのか⁉︎
アリス:アオイさん。この人誰かわかった?
アオイ:はい。たった今閻魔庁から確認が取れました。この方は北里柴三郎さん本人で間違いありません。
アリス:え⁉︎北里柴三郎っていったら細菌学者で『日本近代医学の父』と言われた医学界の世界的偉人じゃない!何でそんな超レア級の偉人がここにいるの?しかも男の人でしょう。どうしてこんな超絶美人さんになってるの?
柴三郎:ま、女性の身体の仕組みを知る良い機会だ。自身が女性なら色々やっても支障はないだろう♪
アリス:冷静で前向きな人だねこの姐さん。
マチルダ:どうしました・・・って。誰です?
アリス:誰だと思う?
マチルダ:いえ、わかりません。
アリス:マチルダ姐さんが憧れてた偉人さんだよ。
マチルダ:まさか!北里柴三郎ですか‼︎
アリス:うん。ご本人だよ。
マチルダ:信じられない。一生に一度はお会いしたいと思っていたあの日本近代医学の父にこうして私が生きてる内に会えるなんて・・・感激です!
柴三郎:こちらの御仁は?
アリス:私の治める国で医療大臣やってるマチルダ・グロッタ姐さんだよ♪
柴三郎:なんと!国家元首であらせられたとは。知らないとはいえ、これは失礼致しました!
マチルダ:で、できたら色々お話しを聞きたいのですが!
柴三郎:私で良ければ喜んで♪
アリス:ものは相談なんだけど・・・
魔界の国土争奪戦争について話すアリス
柴三郎:血生臭い戦争に協力するのはお断りですが、そういう戦争なら喜んでお力になりましょう♪
アリス:ありがとう!
マチルダ:おお!北里柴三郎が我が国に!
柴三郎:では参りましょうか大臣閣下♪
マチルダ:ああ!夢のようだ♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます