第275話医療大臣カロン

 アオイ:3人の準主役の中で1番の新人魔王の莉音・ムネミツ皇王様。ここビバロン王国に医療大臣候補が逗留とうりゅうしてると知り足早に向かうのでした。


 魔界時間13:00 温泉旅館『薬寿荘やくじゅそう


 莉音:ここか?


 アオイ:ここから読む方のために軽くご紹介しますね。彼女の名は莉音・ムネミツさん。新興国ムネミツ皇国の皇王様です。種族はゾロアスター教に登場する邪神アンラ・マンユ族で剣の達人なのですよ♪


 梨花:はあ、はあ、はあ!い、急ぐとは言いましたが・・・は、早過ぎますよ!しかも一切息切れしてないし。


 アオイ:このバテ気味の方は魔王秘書の梨花・コーネリアさん。とある高貴な身分の方らしいのですが、今はまだ秘密です♪


 少し休むか?


 梨花:いえ、大丈夫です。ここに薬湯の研究で逗留されてると聞きました。名は医学博士のカロン・フォーシーズンス博士。種族は鬼神族。黒髪のロングで角の生えた女性と聞き及んでおります。


 梨花:ふむ。


 女将:いらっしゃっいませ。ご予約はされておりますか?・・・!あ、貴女様は⁉︎


 梨花:お、女将さん!


 女将:し、失礼致しました!2名でご予約のルシフ・・・じゃなかった!梨花・コーネリア様ですね?お部屋の方へご案内します。


 莉音:女将今もしかしてルシファーって言いかけなかったか?


 梨花:き、ききき気のせいですよ陛下!ね、ねえ?女将さん!


 女将:え?ええ!お客様があるお方にソックリだったので間違えただけでして!


 莉音:そ、そうか?


 女将:こちらが秘薬の間となっております♪


 カロン:ん〜!良いお湯でしたぁ♡


 梨花:あ!陛下!あそこ!


 莉音:ん?


 梨花:あのお方が例の医療大臣候補のカロン・フォーシーズンス博士ですよ!


 莉音の前に詰め寄り見つめるカロン


 莉音:な、何だ?


 カロン:貴女・・・最近目の疲れが酷いんじゃないですか?


 莉音:ああ。魔王になってからデスクワークが増えたからな。慣れない作業で目が疲れ気味だが。よくわかったな。


 カロン:これでも医療に携わる身ですからね♪それならこの先のまなこの湯が良いですよ♪


 莉音:そうか。では早速・・・


 襟元を掴む梨花


 梨花:ちょっと陛下!何処行くんですか、スカウト!スカウト!


 莉音:む?まあまだ良いじゃないか。


 カロン:う〜ん。話の流れから貴女もしかして新人魔王様かしら?


 莉音:そうだ。我が国にの医療大臣になってほしい。


 カロン:回りくどくなくて好きですよそういうの♡


 莉音:では決まりだな♪


 カロン:はい。宜しくお願いしますね♪


 梨花:ええ!そんなあっさり良いんですか⁉︎


 カロン:別に何処かの国に所属してるわけでもないし、大学にも所属してないから別に問題ないでしょ?


 梨花:ええ。まぁ、そうですけど。


 カロン:それに貴女・・・


 梨花に耳打ちするカロン


 梨花:ど、どどどうしてそれを⁉︎


 莉音:?


 カロン:まだ彼女には内緒なのね♪


 梨花:はい。どうかご内密に。


 カロン:お2人はまだここに滞在するの?


 莉音:ああ。暫く人材集めで逗留する。


 カロン:では女将さん。お部屋をこちらに移したいのですが。


 女将:かしこまりました。直ちに手配致します。


 莉音:では改めてひとっ風呂浴びてくる。


 梨花&カロン:ごゆっくり〜♪


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