第167話フローズンダスト連邦戦開戦間近
国土争奪戦争フローズンダスト連邦戦が近づく中、
魔界時間13:00 帝王都サタンヘイルダム 商業エリア
八咫烏文庫本社 週間グローバルフォーカス編集部
桃:あの、編集長。
ジェームス:ん?
桃:この日お休みしたくて。
先輩記者:何かあるのか?桃缶。
桃:リズさんとフローズンダスト連邦戦を観戦しようかと思いまして。
ジェームス:そういえばもうすぐだったな。
先輩記者:それにしても・・・SPってお前まるで何処かの要人みたいだな。
ジェームス&桃:⁉︎
先輩記者:ん?どうした?
桃:あ〜・・・いえ何でもありません!それで、どうでしょう。
ジェームス:ふむ。君は旧クラウント王国3代目女王ルイズ・クラウント3世行方不明事件の真相に最も近づく事実を突き止めた功績がある。したがって有給申請を受理しよう。
桃:あ、有難うございます!
ジェームス:ふむ・・・。桃君。
桃:はい。
ジェームス:終業後時間はあるかね?
桃:はい。一応。
ジェームス:では終業後社長室に来なさい。
桃:しゃ、社長室ですか⁉︎
ジェームス:内々に頼みがある。
終業時間17:00 八咫烏文庫本社 社長室
桃:し、失礼します。
文彦:来たね。そこにかけたまえ。
この人は八咫烏族と烏天狗族のハーフの
社長室のソファーに座る桃達
桃:あ、あのぉ。内々の頼みって何ですか?
文彦:シルフィード王国の国土争奪戦争には必ずという程暗躍する者達がいるというのは知ってるかな?
桃:はい。天界宇宙中央政府直轄の特務隊『シャドーエンジェル』でしたね。
文彦:その通り。だがこれらは一部を除いて全てシャドーエンジェルの仕業に仕立て上げられた『偽物』の仕業と言ったら信じるかね?
桃:ええ⁉︎
リズ:確かな情報か?
文彦:ええ、魔界宇宙一信用のおけるメディア超大国グローバリア公国公王チャールズ・グローバリア13世陛下直々の情報ですよリズさん。
リズ:それ程信用のおける筋の情報なのか。
文彦:時にリズさん。貴女の世界で最初に魔界を悪と広めたのは誰かわかりますか?
リズ:私の世界の者なら誰でも知っている偉人だ。名はエンゼリア教国初代教皇ルーズ・エンゼリア1世だ。
文彦:・・・・・・やはりそうか。
桃:社長。その方知ってるんですか?
文彦:ああ。リズさん。もしやこの顔に見覚えがあるのではありませんか?
立体映像を投影する文彦
リズ:エンゼリア教皇!
ジェームス:これで『決まり』ですね。
桃:え?え?決まりって?
文彦:この人物は『人間ではありません』ではこの顔にも見覚えがあるのではないのですか?
もう1人の映像を投影する文彦
リズ:クロード大司祭⁉︎何故お前が・・・失礼。貴方が知ってるのですか?
文彦:信じられないと思いますが、この2人は1人の天使が変装していた『同一人物』です。この者の正体は天界で暗躍し、変身を得意とする組織『天裏の衣』の構成員です。
リズ:そ、それでは!
文彦:白い小箱という物があり、それは天界宇宙中央政府の『闇』について記されています。そしてその証拠を掴んだルイズ・クラウント3世の口封じのために貴女を利用して始末させたのです。故意にカオスに感染させて末期の『狂気状態』にしてね。
桃:酷い!
文彦:その天裏の衣が再びシャドーエンジェルになりすまして2人の要人を人質にしアリス・シルフィード女王とクラウド・アイゼンフリーズ大統領を亡き者にしようとしている。そこでその2人の要人を護衛して暗殺を阻止してもらいたい。
桃:む、むむむ無理ですよー!
文彦:君はその2人の要人を安全な所に逃すだけで良い。戦闘はリズさんにお任せしたい。
リズ:成る程、それなら承った!
桃:その2人の要人って?
文彦:アリス・シルフィード女王陛下の妹君、杏・シルフィード姫とクラウド・アイゼンフリーズ大統領の娘、小雪・アイゼンフリーズ嬢だ。
桃:2人共30歳の幼い子供じゃないですか!
リズ:確か人間の歳で3歳だったな。そんな幼い子達を人質にとはなんて卑劣な!
桃:こ、怖いけど・・・小さい子が危険に晒されていると判っててNOとは絶対に言えません!私も引き受けます!
文彦:君達ならそう言ってくれると信じてたよ♪
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