第142話開催!魔界国際首脳会談(後編)
天界宇宙中央政府の『闇』が明らかになりつつある国際首脳会談。その会談も間もなく終了が近づいていた。
魔界時間12:47 4界国連本部 休憩エリア内
アナスタシア:いやぁ!魔界の料理は本当に美味しいものばかりだ♪
皇女クラリス:特に『葛餅』というのが美味しかったですわ♡
アリス:葛餅はアナちゃん達とは別の次元の人界にある日本という国で葛という豆科の植物から作られるスイーツなんだよ♪魔界のグルメの大体が人界発祥のものを魔界の食材でアレンジしたのが多いんだ。
クレア:流石、お姉様!お詳しいですわ♡
セシル:ふむ、大したものだ。・・・・成る程、クレアが惚れ込むだけの事はある。
クレア:セ、セシル様!
セシル:ほぉ、人の子の気配がすると思えば。君達が人界から来た者達だな。
アナスタシア:は、はい!
女帝クラリス:そして貴女が私と同じ名前のクラリス皇女殿下ね♪
皇女クラリス:お初にお目にかかりますレプチャーダ女帝陛下。
女帝クラリス:いつもお世話になってます。アリス先生♡
アリス:ここでソレはやめて下さいよ♪
セシル:そういや最近アリスから料理を習ってたんだったな。少しづつ上達したと思っていたが。
女帝クラリス:先生が良いからね♪
セシル:さ、休憩も終わりだな。行くぞ!
魔界時間13:00 大会議場
セシル:それでは後半を再開する!
挙手するミラーレス女王
セシル:ん?何だ?ミラード殿。
アナスタシア:あの女性(ヒト)は?
ヴィオラ:鏡の国『ミラーレス王国』魔王ミラード・ミラーレス陛下。特産物は高純度の鏡です。
ミラーレス女王:先ずはこれをご覧ください。
中央のモニターに映る温泉に入ったマチルダ
マチルダ:あ〜・・・・・気持ちいい♡効能は肩凝りかぁ。この胸だと肩が凝っていけない。ま、私の場合は筋肉痛だが。
カントリア王:シルフィードに行っても相変わらずでブヒか。
ミラーレス女王:た、逞しく美しい♡・・・はっ!し、失礼しました!こちらです‼︎
皇女クラリス:何処にでも居るんですわね、麗華さんみたいなの。
アリス:う、うん。そだね。
モニターが切り替わり、クリスタルレイクに映る天使族らしき影
ミラーレス女王:これは2週間前。シルフィード王国環境庁の協力のもと、王国百景の1つのクリスタルレイクにある水晶の調査のために撮った映像なのですが、ここに天使族らしき者の影が映っているのがお判りでしょうか?
セシル:ふむ、確かに映ってるな。我が国の科学班に映像を解析させよう。
5分後・・・・
セシル:待たせたな。これが映像を解析し拡大させたものだ。
拡大した映像に映る黒衣の天使族
アリス:あの格好。シャドーエンジェルだね。
アリスの横のモニターに映る風華
風華:国内のシャドーエンジェルは全員捕縛して身柄は天界に強制送還させた筈だが。
アリス:多分、袋井のヤツが裏で手引きするように天界宇宙・魔界宇宙境界にあるアルティメア要塞天界サイド警備兵に匿った後でウチの国に戻すように指示したんだと思う。この様子だとまだ居る。直ぐに捜索して捕えて。多分潜伏先は・・・
風華:承知した。
通信を切る風華
アナスタシア:元傭兵の勘?
アリス:うん。あの手の奴は直ぐに国を離れないんだ。怪しまれるからね。
セシル:どうやらアリス殿には心当たりがおありのようだ。違うか?
アリス:はい、その通りです。この映像の時間と日付から、国土争奪戦争サイエント共和国戦の時に暗躍していた者の1人に間違いありません。たった今我が国の警察に捜索・身柄確保を命じておきました。
セシル:ふむ。
こうして4時間に渡る会談が終了した。
アリス:お、終わった〜!
ヴィオラ:ご苦労様でした陛下♪
アリス:じゃ、皆んなで帰りに美味しい物食べて帰ろっか♪
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