第96話クレアと富嶽

 対バンクフルト合衆国戦に向けて対策を検討する中、サイエント共和国のクレア・M・サイエント大統領より科学長官祐・葛城がかつて代理魔王だった頃バンクフルト合衆国と闘った事があるとの情報を持ち込んできた。


 魔界時間20:00 王城休憩フロア『和みの間』


 ヴィオラ:本日のご公務お疲れ様でした。


 アリス:あんがと♪


 シキ:それはそうとマスター、そこにさも当然の如く居座る小娘は誰ですか?図々しい。


 クレア:お姉様、このポンコツあの時のヴァルキリーですよね?


 シキ:口の聞き方を知らないようですね。このちびっ子。


 ゴゴゴゴゴ(一触即発ムード)


 富嶽:2人共〜、いい加減にしないと裁きますよ〜♪


 閻魔の木槌を振り上げる富嶽


 シキ:じょ、冗談ですよ冗談!ですからその物騒な物しまってください・・・ね?


 クレア:?


 アリス:ふ、富嶽姐さん!シキ姐さんは兎も角クレアちゃんはまだ幼気(いたいけ)な幼女だからここは穏便に、穏便に‼︎


 クレア:どうしたのですか、お姉様?


 アリス:クレアちゃん!今の内に『ごめんなさい』して!一生残るトラウマになる前に!富嶽姐さんは・・・・・


 アリス:・・・・・・!え、閻魔族⁉︎


 富嶽:ウフフ♪


 アリス:ホラ早く!目が笑ってない!


 クレア&シキ:ごめんなさい!


 アリス:富嶽姐さん!ホ、ホラ、富嶽姐さん大好物の『丹波堂』の羊羹だよ!


 富嶽:・・・・・・・・・・・・美味しい♡


 アリス:よ、良かった。富嶽姐さんの機嫌が良くなって。


 10分後・・・・・


 シキ:成る程、サイエント共和国の大統領でしたか。となればジェームス・L・サイエントの末裔ですか。


 祐:サイエント共和国の初代大統領を知ってるのは魔族でも少ないというのにやっぱりヴァルキリーなんですね。


 アリス:そういや祐さんバンクフルト合衆国と闘った事あるんだって?


 祐:ええ、一時期代理で魔王をやってた事がありましてね。


 アリス:相手はどんな偉人できたの?


 祐:そうですね、やっぱりお国柄というのか、金融系・経済系の偉人が多かったですね。


 アリス:やっぱそうくるか〜。


 祐:そういえばシルフィード王国は『大国』に昇格したんでしたよね?


 アリス:うん・・・・あ!


 祐:流石、気付いた様ですね♪


 アリス:同盟国から所属偉人を借りれる『援軍』が使えるんだった!


 祐:しかし、呼べる『援軍』は『1人だけ』選び使う時は慎重にいかないとですな。


 アリス:うん、じっくり考えるよ。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る