第69話政界の疾風(かぜ)
魔界宇宙中央政府には様々な政治家がいる。純粋に頂点を目指す者、頂点に興味無く影の立役者に徹する者など。今回の主役もそんな政治家の1人である。
魔界時間12:00 魔界宇宙中央政府議事堂敷地内 外交省エリア
国際外交相会議 会場 外交会館
薫:・・・・ふぅ、どいつもこいつも心の中は『国盗り』の野心剥き出しの獣ばかりだ。
青年政治家:サトリ族の師匠にはキツイですよね。
薫:おや?久しぶりだな。獅童太一♪
太一:師匠もお変わりなく♪
薫:・・・・ほぉ。今は上院議員かぁ。成長したもんだ♪
太一:まぁた勝手に人の心を読んで〜。
薫:外交大臣に必要なスキルだからね、ついつい先手を打とうとやるんだ。『職業病』ってやつだよ。それにしてもお前、何でここに居るんだ?
太一:師匠がシルフィード王国の外交大臣になったってニュースで言ってたからもしかしたら来てると思って終わる頃に来て待ってたんですよ♪
薫:成る程ね、それはそうとお前、最近『疾風(かぜ)の代議士』って有権者の間じゃ結構好評らしいじゃないか♪
太一:買い被り過ぎですよ。僕は重要と思ったら皆んなの為に早く解決したいと思ってやってるだけですよ。
薫:時間をかけて着実に成果をあげるケビン・オゾノン代議士に対し『有言即実行』のスローガンのもと迅速な対応でしかも確実に成果をあげるお前の政策。大したモンだよ♪
太一:有難うございます師匠!
薫:そういやもう直ぐ『上院総連議会』じゃないのか?
太一:ええ。
薫:今回の議題は?
太一:『朝唯コンツェルン』に次いでシルフィード王国に参入する『MOZU財団』についてです。
薫:『MOZU財団』・・・か。財界トップの『王』の称号を持つ12の財界人に一歩及ばずながらもかなりの実力を持つシャルロット・モズか。
太一:かなりの大物ですよ。シエル・朝唯もシャルロット・モズも。2人共良いライバルですからね♪
薫:それにしたって今年の総連は楽しみだね〜、長山拳成、ケビン・オゾノン。そして獅童太一。期待の若手代議士の活躍が見れるんだからね♪老害共に敗けるなよ♪
太一:勿論です、師匠!
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