魔王少女物語

第32話その名はアンナ

　国土争奪戦争4人目の参戦者が決まる中、遂に5人目発見の報せが入る。

　魔界時間9:00 王城 休憩フロア

　アリス:ようこそシルフィード王国へいっちゃん♪

　市:いっちゃんって私の事ですかぁ〜

　アリス:そだよ〜

　市:いいですねぇ♡

　麗華:美人は美人なんやけどぉ。なんやウチの聞いてたお市のイメージと大分かけ離れてる様な。まぁ、これはこれでええんやけど。

　静香:なんかぼぉ〜っとしてるっていうかマイペースっていうか。

　市:こたつ良いですねぇ〜♡

　衛兵:ご歓談中失礼します！

　アリス:君がここに来るって事は！

　衛兵:ハッ！お待ちかねの5人目であります‼︎

　アリス:場所は？

　北方エリアと東方エリアの境、ダイヤモンズ大聖堂です！

　同時刻 ダイヤモンズ大聖堂

　大司教:何事ですか？

　司祭:そ、それが、突然祭壇の上に人間の女性が降り立ち、あまりの慈愛に満ちた出で立ちにお祈りに来た方々が『女神が舞い降りた！』と騒ぎ出しまして。

　大司教:すみません、私はこのダイヤモンズ大聖堂で大司教を務めている者ですが、貴女はどちら様で？

　アンナ:私はアンナと申します。

　大司教:な⁉︎アンナ様ですか？

　司祭:大司教様、『アンナ』様とはどの様なお方でしょうか？

　大司教:私も記録でしか知りませんが、アンナという名が私の知るアンナ様であれば、イエス・キリスト様の祖母にして聖母マリア様のお母上にあたる『聖人』ですよ。

　司祭:な、なんですっ⁉︎

　アンナ:確かに私にはマリアという娘はいますが、マリアはまだ２歳ですよ？

　大司教:やはり・・・少々お待ちを。司祭、アンナ殿に事の詳細をご説明して差し上げて。

　司祭:は、はい！

　魔界時間9:30 王城 休憩フロア

　中央のモニターに映る大司教

　大司教:・・・・という次第で。

　アリス:えーーーーーーー⁉︎アンナだってぇ！

　麗華:驚きましたなぁ。ここにきてUR(ウルトラレア)級の良心ランクSSSの人が現れるなんて。奇跡やわぁ♡

　静香:マザーテレサ、フローレンス・ナイチンゲール、ダイアナ妃、お市の方そしてアンナこれで良心ランクSSSが5人、それもUR級が3人も。

　アリス:それじゃあ大司教さん。迎えを向かわせるから一通り説明しておいて。

　大司教:承知しました。陛下、そして皆様、ご武運をお祈りしております！

　通信を切る大司教

　衛兵:申し上げます！たった今シャークハルト共和国より『女王専用艦』完成の報せがありました！

　アリス:ナイスタイミング！さぁ、アンナさんが到着したらいよいよ開戦だよ！皆んな、気合い入れていくよ‼︎

　全員:おーーーーーー‼︎