第14話深淵の森の住人
グローバリア公王が執拗に欲しがる『深淵の森』新たな仲間、蜃気楼衆の頭領アズサの証言により深淵の森の何処かに遺跡があるという。その遺跡とは・・・
魔界時間3:31深淵の森入り口
アリス:ふあ〜・・・ねもい。
麗華:なにも無理して来なくてもええのに。
アズサ:そうです陛下、一国の魔王様が我等の様な者の為にご無理なされては・・・
アリス:駄目だよ!皆んながこんな早くから頑張ってくれるのに、私だけベッドでヌクヌク寝てるのは良くないよ‼︎
アズサ:へ、陛下・・・
アリス:それになんだか私も行かなきゃいけない気がするんだ。
麗華:ア、アリスはんも行かれはるん⁉︎
アリス:大丈夫だよ〜、私の経歴皆んな知ってるでしょ〜
アズサ:?
アリス:あ、そか。アズサちゃん知らなかったっけ。私元傭兵なんだ〜♪
アズサ:よ、傭兵⁉︎
アリス:『黒翼の剣』って傭兵団。知ってるかな?
アズサ:『黒翼の剣』私を含め武を極めた者や裏社会に通じる者なら知らない方が常識はずれと言われるほど有名な傭兵団じゃないですか‼︎
アリス:110歳で副団長までいったんだけど、なんか違うなぁ〜っと思って辞めたのよ。因みにその時の表の顔は『ワイバニア芸術文化大学の客員教授やってたんだ〜。勿論実力でね♪
アズサ:さ、流石は陛下!
静香:皆んなそろそろ行くよ〜!
アリス:は〜い♪
深淵の森を順調に進む女王アリス率いる調査隊。そして一行は森の中枢付近に差し掛かる
アリス:そいういえばさ、グローバリア公王ってさ、やっぱその遺跡に眠る財宝が目当てだったりするのかな?
アズサ:いえ、グローバリア公王が欲しいのは『情報』何より自分の知らないものがある事自体を嫌がるお方だったので、財宝そのものには興味なく、遺跡がどんな構造をしていてどんな仕掛けがあって、その財宝は何かという『情報』を手に入れれば満足する・・・まぁ、知的好奇心だけですね。
アリス:その為だけに戦争仕掛けてきたわけ?
アズサ:はぁ、グローバリア公王というお方はそういう方です。
静香:皆んな!あ、あれ!
静香の指差す先に見える巨大な遺跡
アリス:ほ、ほぇ〜・・・でっかぁい!
アズサ:ん?陛下、アレ・・・
アズサの指差す先に静かに佇む一軒家
アリス:およ?ここ誰か住んでるのかな?
赤髪の九尾の狐:私の家の前で何をしておる?
アリス:おわ!びっくりした〜。
赤髪の九尾の狐:其方等はここへ何しに来たのだ?
事情そ説明するアリス
赤髪の九尾の狐:成る程、チャールズの小僧が欲しがりそうなネタだ♪
アリス:うお!グローバリア公王を呼び捨て⁉︎しかも小僧呼ばわり。
アズサ:このお方・・・・どこかで・・・ああ‼︎
アリス:うわビックリした!どうしたのアズサちゃん。
アズサ:このお方は初代魔界宇宙帝王サタン様の奥方、皇后妲己様‼︎
アリス:えーーーーー⁉︎
妲己:まぁ、そうなるな♪
アリス:まさかウチの国に妲己ちゃんがいたなんて。
静香:ア、アリス。流石に妲己様にちゃん付けは無礼過ぎるって!
妲己:あ〜、良い良い。もう隠居の身だからな。ふむ、そうだな。そろそろ1人暮らしも飽きたとこだし。アリス、其方のトコに世話になるぞ。
アリス:良いよ〜♪
静香:だから!無礼だって‼︎
アリス:宜しくね、妲己ちゃん♡
妲己:ハハハ!ホントに面白い娘だ。気に入ったぞ♪
静香:あ〜、こりゃ麗華が荒れるぞ〜♪
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