運送屋の交流記 ねんねこ様
ハロウィンだかなんだかで、仮装している人々がテレビで映し出されていましたね。
マツコデラックスはハロウィンの様子を見て言いました。
「ここにいる奴ら一人も日本にいらない!」
パチパチパチパチ←コイツもいらない。
インスタ映えが、とか綺麗に見せてコメントを得ることに必死です。
全く嘆かわしいと、まるで老害のような気持ちで思いましたが、ふと気付きます。
☆が増えるためには、PV映えは、応援コメントをください。レビューください。
……
なんだ、私も変わらないじゃないか(まずいですよこのネタは)。
自己顕示欲、悪いなんて思いません。遠藤です。
運送屋の交流記 ねんねこ様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882984573
まだ争いは絶えず、経済格差もどうやら存在して、モンスターや犯罪者などの蔓延る、まあ割と荒廃した世界。
バトルもあり殺人集団との絡みもあり、けっこう殺伐とした雰囲気なのですが、意外にも雰囲気はライトです。
それはきっと主人公のミソラちゃんのなせる技。
彼女の一人称で物語は最後まで貫かれるので、この一貫性は好みです。
めちゃくちゃ楽観的でもない、かといってシリアスになる感じでもない、喜怒哀楽表現が極端すぎるわけではない。
なんでしょう、淡々とした等身大の少女なのです。まあ物語のキャラクターですのでデフォルメされた感じではありますが。
萌え要素に反応して「かわいい!萌ー!」と都合の良さで彩られた欲望を感じるというより、きっと孫を見るような慈愛に満ちた眼差しと、なってしまうのです(子供もいないくせに)。
犯罪に加担するような危険物に近いものも運びます。
おばあちゃんの息子への思いも運びます。
世にも珍しい移動特化スキルを活かして厳しい世の中を生き抜く姿は、全力で応援したくなります。
それで淡々としているという印象が拭えないため、後半がどうにも盛り上がりに欠けると感じる部分がありました。
章ごとに物語の展開がきっちり分かれているため、盛り上がりきるまえにブツリと切れてしまっているような感があるのです。
これからがいいところなのに、という感想ももたらされました。
でも、熱いバトルや驚愕の展開で気持ちを揺さぶるタイプの物語でなく、山も谷もあるけれども、適度な傾斜と適度な温度で経過する物語だと思うので、
これはこれで売りなのでしょう。
正直、単純なバトル物よりも、こういった雰囲気の方が好きです。
深い謎なんて探らなくていい。
永遠の愛の為生きなくていい。
ただ必死に楽しく生きていく。
そんな等身大加減をいいなと思いました。
さーて次の遠藤は。
オデッセイ。
えーもう二作ぐらいがんばります。
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