第169話 第2部のプロローグ (8)
「いこう~」
エヴァは、自身の父に温かい声をかけられ、照れる我が娘の肩に優しく手を回して、家族の団らんを温かくおこなう場所へと誘うのだよ。
そう~? 先程迄、儂と殿とエヴァとの三人がくつろぎ会話をしていた日本の和の部屋……。
これが日本の冬の風物詩だと我が殿が説明をしてくれた、和室の中のコタツ……。
その物がある部屋へと、我が娘を優しく誘いながら歩き始める。
すると? 二人に続くように、我が殿も移動を始めだすのだ。
二人の背を優しく、愛おしく見詰めながら。コタツがある和室へと移動をする。
そんな三人の様子を儂も凝視すれば。自然とこのまま、儂も三人の背に付き添い。和室へと移動──。今日の国の政をおろそかにして、家族四人の暖かい団らんを満喫したい気持ちになる。
だから儂は、『今日はこのまま、仕事を休もうか~?』と、心の中で思ってしまうのだよ。太后としてはいけないことだと思うのだが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます