第165話 第2部のプロローグ (4)
一応は、母である儂も、娘の意思を尊重し、任せるつもりではいるのだが。
う~ん、この日本は、本当に治安の良い国……。
儂が太后をしている亜ノ国は、本当に御恥ずかしい話しではあるのだが。
この日本国のように治安が良い訳ではない。
夜間の女性の一人歩きの帰宅は、この治安の良い日本国でも危ういかも知れぬが。女性の複数での帰宅ならば、この日本国では大丈夫なのだが。
儂の治める亜ノ国の場合は、複数であろうと、女性達ばかりの帰宅は、身が危うい……。
その者達皆が一斉にいなくなり。奴隷市場
で売られている状態に陥るほど危険な町ばかりの上に、道には街灯もないので、日が暮れれば漆黒の闇へと変わる。
だから取り締まりを強化しても、悪しき者達が後を絶たない状態なのだよ。
まあ、こんな状態の我が国だから、姫の母である儂もできれば、この平和な日本で、ゆるりと姫を育てたいと思ってはいる。
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