第142話 帰宅の途 (14)
う~ん、でもさ、沈黙後直ぐに、おじさんの方へと、俺の視点を動かして凝視をしてみれば、彼は大変に嬉しそう。
まあ、ついでに、エヴァのファンになった赤穂のお兄さんもちくわのおじさんと一緒……。
二人は大変に嬉しそうに、自身の鼻の下を伸ばしながら顔を緩ませ家の妻達二人を凝視しているので。俺もついついと我慢の限界がきて、耐え忍ぶ事ができなくなり、自身の口を開くことに決めたのだ。
「おじさん、頼むから、家の妻達二人が牡蠣ソフトをペロペロと舐めながら食べる様子を嬉しそうに見ないでくれる?」
まあ、俺はこんな感じで、ちくわのおじさんにだけ、呆れ顔と声色で諫めの言葉を告げたのだよ。
「ん? ああ~、いいではないか~。上島~。儂が見たぐらいで、お前とこのカミさん二人が減る訳でもなかろうに~?」
と、おじさんが俺に気にするなと告げてくるのだが。俺自身はそうはいかない。
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