第22話 俺と魔王さんと勇者さん (7)
まあ、儂も年甲斐もなく自身の娘と余り歳も変わらぬ生娘相手に、売り言葉に買い言葉ではないが。勇者の頭鎧を地面に投げ叩きつける行為に対して、儂も自身が被っていた頭鎧を地面へと投げ叩きつけて、大きく鈍い音を地面に奏でてやったのだよ。本当にこの生意気なエルフの小娘に対して儂は、年甲斐もなく気が荒くなって仕方がない。
まあ、家の殿にエルフの小娘が色香を使用して魅了しようとするからのぅ~。
まあ、そんな事を儂も、敵であるやつも、お互い嫉妬心をあらわにしながら対峙──。
この後も睨み合いを続ける。
「エッ、エルフ──! それもコスプレでは無く。本物のエルフの娘さんがここにいる──⁉」
儂と勇者が相変わらず我が家の殿の事で対峙──。嫉妬心をあらわにしながら睨み合い続けていると。家の殿が小娘を見て声を大にして叫びだした。
だから儂と勇者は睨み合いをやめて、我が家の殿の方へと視線を変える。
余りに家の殿が驚く……というか? それは仕方がない事か?
儂と勇者は異世界からきた者達だからね。
◇◇◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます