「公女」第一部終了時点 主要キャラ一覧(簡易)その➁

※第二部開始前に、ここで一旦キャラ紹介をば。

※あくまでも、簡易です。時間の関係上、更新は当分ありませぬ。あしからず。

※多少のネタバレを含みます。
















教授:『前王宮魔法士筆頭』

アレン、リディヤの担当教授。と言うか、学校長及びリンスター公爵とリサに、二人を押し付けられ激しく抵抗……げふん、げふん。喜んで担当になったそうです。年齢は五十代。リンスター、ハワード両公爵とは悪友の仲。王立学校長とは同族嫌悪。現国王、リサは元教え子。花の独身。

現役時代は、戦場、政治の場において、敵対者を正攻法、絡め手何でもござれで葬り続け、敵味方から恐れられた。王国内屈指の魔法士。そのつけか、この三年間はリディヤ、アレンに付き合わされ、それなりに大変な目にあっていたり、いなかったり。まぁ本人は楽しそうだし、良いと思う。

アレンの社会的地位をどうにか上げよう大作戦を悪巧み中。だけど、察知され反撃を受け、嫁候補とお見合いしたり、禁書を押し付けられて、数か月に渡って濃厚な愚痴(恋愛関係多し)を読み続けるという苦行を味わったり、と……案外と大変ですね。御察しします。本名はとっっても長い。ので、悪友達からも教授。王からは『先生』。使い魔持ち。


グラハム・ウォーカー:『ハワード家執事長』

四大公爵の一角、ハワード家を支えるウォーカー家の当代。エリーの祖父。無類の忠義者にして、教授に「グラハムがいればハワードは何も問題無し」と称される、名実共に公爵家の屋台骨。初老。ザ・執事。

エリーの両親は既に亡くなっており、今まで大事に孫娘を育ててきた。アレンを評価しており、彼をウォーカー家に迎えても良いと考えている。……ただし、自分を倒してから。全盛期は過ぎて久しいものの、王都でも滅多にいないレベルの達人。


ワルター・ハワード:『ハワード公爵』

ステラ、ティナの実の父親。筋骨隆々な巨躯。妻に先立たれながらも、娘達を育ててきた。公爵家の将来を巡って、ステラとは喧嘩別れ。ティナの才を認めつつも、武門としてのハワード家の終焉を感じていた。

アレンに対しては感謝しているものの、娘達が慕っているのを見ると、お酒が欲しくなる模様。基本的に武人気質。貴族情勢は理解しつつも、北方という僻地を領土に持つこともあり、教授、リンスター公爵に比べれば物事を単純に考えがち。

極致魔法『氷雪狼』の使い手。歴戦の勇将であり、彼の名前を出すだけで、諸外国が警戒度を上げる程。


ローザ・ハワード:『蒼の戦慄』

ステラ、ティナの母親。故人。魔法が衰退しつつあるこの時代において、大魔法の真相に肉薄した数少ない人物。リサさん曰く「良い子だったわよ。明るく、才能があった。でも、大魔法を調べている素振りはなかったわね」。


リサ・リンスター:『紅女神』『血塗れ姫』『剣舞の暴風』

リンスター家を表裏で支配する、リチャード、リディヤ、リィネの怖い怖いお母さん。赤い長髪。リディヤと並ぶと姉妹に見える。リンスター直系。現役時、王国最強剣士兼王国最強魔法士。諸外国においては、彼女が戦場に出てきた途端、和睦交渉を考えざるを得ないような人だった。年齢は秘密。ただし、想像しているより相当若い。

現旦那さんとは従兄の関係で、幼い頃から知っていた。で、適齢期になったら、「向こうの屋敷へ押し入り、無理矢理に攫――お救いあそばしたのです。流石は、奥様!」(※アンナ談)。今は、南方の領地経営に辣腕を振るう。当代公爵にならなかったのは、旦那さんのカッコイイところを見たかったから。愛情深く、さっぱりしている。身分差に関しても先進的な考えを持っていて、才能重視。リチャードのことは勿論、愛しているものの、仮に才が足りないならば、次期公爵はアレン(つまり、リディヤかリィネ、もしくは二人と結婚した)でも構わないと、本気で思っている。

アレンを誰よりも買っており、実の息子同然。彼の地位引き上げへの布石に余念がない。アレンの母親であるエリンとは文通する仲で、近しい。

現役を退いたとはいえ、極致魔法『火焔鳥』を息をするように放ってくる。また、剣技はリディヤの師。


リカルド・リンスター:『リンスター公爵』

リチャード、リディヤ、リィネの父親。リンスター傍系。リサの夫。常識外れが多く、すぐに武力で決着をつけたがるリンスター家において、数少ない良識人。苦労多く、早く引退したいと思っている。

リサのことは妹同然に思っていたものの、あっさりと攫われた。リディヤがアレンをそうしないか、内心かなりびくびくしている。彼のことは認めているものの、愛娘を奪われて内心忸怩たるものがある模様。基本的に、家庭において子供達を愛する好人物。彼にリンスター公爵家を継がせることに関しては否定的。曰く「彼は受けまい。仮に受けさせようとすれば、姿を隠すだろう」。正解。

『火焔鳥』を使いこなすも、奥さんが奥さんだし、長女が長女なので内外にはそこまで知られていない。


リチャード・リンスター:『近衛騎士団副長』

対外的にはリンスター次期公爵。リディヤ、リィネの兄。26歳。才高き妹達に達観しているものの、この人もかなり凄い。近衛騎士団を実質差配しているのは、やはりリサさんの血か。……むしろ、幼少時からの教育の賜物か。涙が。まぁでも、可愛い婚約者がいるから、全て相殺されるだろう。折檻を受けても何だかんだ、復活するし。うん、大丈夫。頑張ってほしい。

『火焔鳥』は使えず。ただし、剣・魔法共に高水準でまとまっている。


アンナ:『元帝国死神』『リンスター家メイド長』『リンスター公爵家諜報部首座』

リディヤ、リィネ命なメイド長さん。元リチャードの先生。年齢は秘密。リンスター家の裏側を取り仕切り、国の内外から情報を日々収集している。かつては、リンスター公爵暗殺を企んだ、隣国である帝国が送り込んだ暗殺者の一人だった。で、リサさんと交戦。余りの戦力差と、彼女の美しさに全面降伏。以降は、リサさんの忠実なる右腕。帝国? 何それ、美味しいですか? 多分、作中で一番仕事をしている。

アレンをからかうのも好きで、リディヤと一緒に彼に服を着せて辱め……こほん。カッコよくすることにはまっている。当然、リディヤ、リィネを可愛くして、それをアレンが褒めて、嬉しがっている二人を見るのも大好物。

戦闘能力は全キャラ中、上位。


エリン

狼族。アレン、カレンの母親。30代後半。作中、最も肝が据わっていると同時に、強い良心を持っている人物。料理が得意。旦那さんとは幼馴染で、今でもラブラブ。


ナタン

狼族。アレン、カレンの父親。30代後半。優しく、息子と娘を深く愛している。アレンが、王宮魔法士を落ちた事を悔いていたのに対し、彼を誇りに思うと、本心から言ってのける。多分、この両親がいなかったら、アレンはああいう性格にはなれなかったし、とっくに死んでいたかもしれない。


エルンスト・フォス:『フォス商会会頭』

フェリシアの父親。商才がない。ただし、ワイン等の目利きは確か。さて……彼女が抜けた後の商会の命運や如何に。第二部にて。


オーウェン・オルブライト:『近衛騎士団団長』

貧乏男爵の息子。剣腕のみで、今の地位に上り詰めた、ある意味でこの人も怪物。既婚。恐妻家。リチャードとは悪友。夜遊びをしにいっては、奥さんに殺されかける。でも、止めない。28歳。

戦場においては、百戦錬磨な武人。実はアレンを本気で近衛に誘ったことあり。

第二部で、彼の本気見れると思います。まぁ、その時は『元近衛騎士団団長』だけれども。


ジェラルド:『元第二王子』

諸々の元凶。生きてはいる模様。普通なら即廃嫡なのですが……王位継承権の高さ故、事は複雑に。詳細、第二部にて。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る