思うこと

作者 奈月沙耶

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★★★ Excellent!!!

主人公は、将来お金持ちと結婚して裕福な暮らしがしたいと願う女の子。なんと幼稚園の時から玉の輿を狙っていたと言うのだから驚きです。
高収入の男性と結婚する事が幸せだと、信じてやまなかった彼女。めぼしい男の子を見つけては積極的にアタックしていく様子にクスリと笑ってしまいましたけど、この話の本題は、そこではありません。

前半は、玉の輿を狙って奮闘するお話。そして後半は、新しい価値観や考え方を見つけた主人公の生き方が描かれていました。
お金持ちになれたら幸せ? 優しい人と結婚出来たら幸せ? 子供を産んだ人の方が偉い? だったら、そうでない人は幸せでなければ、偉くも無いの? そうじゃありませんよね。
『思うこと』と言うタイトル通り、たくさんの経験をした中で感じた事に、思いを巡らせていく主人公。物語の最後で、彼女が望んだことには共感できました。

彼女の人生に、幸せがある事を願います。

★★★ Excellent!!!

主人公は一人の少女。
彼女の夢は玉の輿。
ひたすらにそれを目指す彼女はその為に相手を選んで好きになる。
しかし途中で気がついた。

それって──

***

少女の無垢で打算的な気持ちが秀逸。
そう、女は生まれながらに『女』なのだ、と思わせてくれる。
そんな少女が大人になってから選んだ道と、その時の気持ち。
いやはや。
女性は大変だ……死ぬまで色々なものと戦わなければならないのか。

そんな中で見つけた小さな『幸せの目標』に、ささやかながら見守りつつ応援したくなります。

★★ Very Good!!

 主人公の女の子のリアル。
 欲しい物を手に入れたくて、幻滅して、諦めて、そして別の欲しい物を手に入れたはずなのに、やっぱり欲しい物は他にもあって。
 誰もが共感して、誰もが共感できなくて、だから単純に面白い。
 これは、ひとりの女の子のリアルなのだから。

★★★ Excellent!!!

え〜と、二十歳でこの内容。観察眼が優れていたのか。周囲の大人女性に対して、思うところがあったのか。

幼少時の主人公マコちゃんは、お金持ちの男性と結婚することが幸せだと信じていました。

中学生になると一転して、自分で自分を養う経済力をつけようと勉強にチカラを入れるようになります。

社会に出て、目論見通り自らを養える経済力を身につけたマコちゃんは、恋人など作らず1人で生きていきます。

この短い文章の中に、1人の女性の半生と『価値観及び考え方』の変移が、ぎゅぎゅっと詰め込まれています♡

マコちゃんの生き方にも共感するけれど、更に友人女性の語りが、マコちゃんの生き様を補完してくれます。

『結婚して子供を産んで育てるのが女性の幸せ』という価値観って何なのだろう?
そのような漠然とした問いかけにも、答えが提示されます。

最後、一見すると思い通りに人生を歩んできた主人公が、後悔にも似た感情を漏らします。

それに対する友人の言葉が、また良い♪

『まるでお月様に恋してるみたいね』

執筆当時の奈月沙耶様へ

前半は、
『けっして共感できる内容じゃないな』
と思っていたんだけれど……。

後半に入ってすぐに、
『わかる、わかるよ、そのキモチ♡』
と、感情移入してしまいました。

私に限らず、多くの人ーー特に女性ーーが、共感するのではないかと存じます☆

安易に使いたくないコトバなんですけれど。

『素晴らしい【才能】です☆』

と言わざるを得ません。これは、努力して書けるようになるたぐいの小説ではない。

現在の奈月先生自身が、今の自分では書けないという意味のことを、おっしゃっているくらいですから。

これは称賛に値する作品です。
二十歳の奈月沙耶様の、【若さと才能】が融合した末に生まれた【奇跡の傑作】と言っても過言ではありません☆

お見事です♡

★★ Very Good!!

あまりジェンダーで片付けたくはないのだけれど、それでもこの物事の見方は女性らしさに溢れている。そこが良い。
即物的なのにロマンティックで、軽口のようでいてシリアスで、浮気性かと思えば一途……。この二面性、これが女性だ。
童貞は気づかなければならない。
気づいて戦慄し、畏怖するところからスタートしよう。

Good!

結構同じようなことを思っている女性は多いんじゃないでしょうか。
打算的で自分の短所を分かってるのに変えられない。

変わり者の女性のお話ではない。
結構みんなこんなもん。
でも言わないのが女性です。

男性から見たらエグイ内容になると分かってて書くところが凄い!

★★★ Excellent!!!

一話完結の短編でありながら、一人の女性の半生を扱った物語です。

幼い頃は「玉の輿に乗る」ことを人生の目標としており、七夕の短冊に書いたりして幼稚園の先生をドン引きさせてしまったり。

このあたりのコミカルな表現に、まずぐぐっと引き込まれます。
しかし、彼女は変わっていきます。
いえ、変わっていないのかもしれません。
「玉の輿に乗る」ことを目標としていたとき、常に全力であったように、その後の人生も、新しい信念に対して全力であり続けます。

私は、この変わった部分と変わらない部分にとても共感しましたし、多くの女性(あるいは男性にも)の心に響くところが大きいでしょう。

是非、読んでみて欲しい作品です。

★★ Very Good!!

この物語は、一人の女性の人生を
軽快かつ深みのある語り口で綴ったものである。

幼き頃の主人公は、経済力のある男性に魅力を感じていた。
母の言うことを純粋に受け止めていた主人公は、
自分を養ってくれる異性にこそ真の価値があると信じていたからだ。

しかし、年を重ね、出会いが増え、自分の可能性に気づいた
主人公の価値観は変化していく。

主人公の変化は良かったのか、あるいは良くなかったのか。
それは、読み手によって意見がわかれるかもしれない。
本作品でも語られているように、
幸せのかたちは一概に言えないからである。

自己完結で得られる幸福感と孤独感。
他者承認による安心感と虚無感。

私の拙い文章では、作者がこれまでの人生で感じてきた『思うこと』を
表現し切れないので、ぜひ一読してみることを推奨いたします。

★★★ Excellent!!!

今を生きる女性が小さい頃からかけられてきた呪いのようなものをとてもうまく表現している。

最初は養ってもらうことに始まり、やがて自立して生きていくことに結論するのがすとんと腑に落ちる描写をされている。
恋とは自分から遠いもの、と思っている時に読んでほしい。

★★★ Excellent!!!

 「月」に手を伸ばす!

 自分の事を言われるようでドキっとしました。^^;

 創作か?回顧録か?物語を読み進めるうちに、孤独な主人公に引き込まれる事間違いなし。
 思い当たる事のある方は是非、そうで無いかたも、周りに居るあの人はこんな人では?と感じる切っ掛けになるかも。

 冒頭の「婿探し」は非常に面白い!真剣で正直な所は実にコメディー!
タイトルのシリアスさとのギャップでかなりジワジワ来ます!!
 欲望のまま自分の望みを叶えようと生きる事は、人としてとても自然だと思います。
 幼少の主人公の行動力も成長の早い子には見て取れる在り様だと思います
 そして思ったようにいかない所で挫折する部分、切り替えの早さが「諦めの速さに」繋がって行く流れが自然です。

 自主自立し出来る才能の気概を持った主人公は正直憧れです。時とその自立心が人に頼る事を阻害してしまう事も納得です。
 そして自分のペースが強い人って、他人のペースに合わせるのが苦手なんですねよね。
 「待てない」タイプ!良く解ります。「打算」「理性」が先行するから時として心の「不条理」や「直観」の様なモノに納得できない。

 判を押したような「友達や恋人づくり苦手キャラ」を描ききっています。

 物語の終わりが諦めと失笑で結ばれます、ココで読み終えた読者の心情に何をトリガーするか?

 共感か反発か?

 そこがまたこの物語の非常に気になる所です。 

 作者様の文章と表現の幅が凄い!!

 他の作品もお読みください。

 

★★★ Excellent!!!

私が小学生だった頃ボール遊びを一緒にしていた女の子はこんなにも考えを巡らせていたのだろうか?
私が中学生だった頃憧れた先輩はどんな風に大人の女性に変貌したのだろうか?

作者の方の赤裸々な告白を読みながらそんな取り留めの無いことを考えた。
一人の女の幸福について想像し、人生という大き過ぎるテーマについてもう少しきちんと向き合ってみようかなという気持ちになりました。

★★★ Excellent!!!

幼い頃から、どこまでも利己的に、打算的に。

なんと人間的なのでしょうか。

本当の恋とは。

幸せとは。

生き方とは。

正しさとは。

短い物語の中に、様々な問いと思いが詰まっています。

少し後悔を感じますが、選ばなかった道は、結局幸せになれたのかなんてわかりません。

等身大に生きてなるようになった結果。

それはそれで、充分に尊いものだと思います。

月に恋したような人生は、手に入らないからこその愛おしさ、自分を守る殻の中の人生。

悪いことなんて、ありますか?

★★★ Excellent!!!

人生の選択肢は無限にあるけれど、選べるのはひとつだけ。
これほど確固たる信念を持つ主人公でさえ、迷いの呪縛からは逃れられない。

ならば、あなたが迷うのもしょうがない。彼女でさえそうなんだから……と、明日への希望を持てる作品です。

儚く思える彼女の願いもきっと叶うと信じられる。

そして。きっと、私の願いも。