番外編:その2

GM:それじゃせっかくだし、ランダムイベントいってみようか。昭人、ダイスを振ってみてくれ。偶数か奇数かでイベントが変わるぞ。


昭人:お、了解。いざっ!

 (ころころ)出目は……3、奇数だね。


GM:奇数だと……こっちか。OK!

 ではローザがプールサイドで休憩していると。


チャラ男A(GM):「ヘイ彼女ぉ! キミ、かわうぃーねぇ!」

チャラ男B(GM):「もしかしてだけどぅ! もしかしてだけどぅ! 泳ぎ疲れて暇してるんじゃないの~ぅ!?」

チャラ男C(GM):「俺らと一緒にアバンギャルドでエンドレスなサマーバケーション、過ごしてみな~い!?」

ローザ:「!??!」


昭人:ずいぶんとIQの低いチャラ男だな……(笑)

GM:深夜テンションで書いたらこうなったんや(笑)


GM:なんということか……これはそう、ナンパだ! しかもノリがウザい!


チャラ男たち(GM):「行こうぜ、プリティ・ガール。あの夏の太陽の向こうまで……(キリッ)」

ローザ:「…………勝手に行ってて下さい」

チャラ男たち(GM):「まあまあ、そうおっしゃらず! きっとサイコーにハイな海物語にしてみせるからさー!」


GM:などと意味不明な供述をしつつ、チャラ男たちはローザに手を伸ばそうと――というところで昭人、ローザを助けてやってくれ(丸投げ)

昭人:見事な丸投げだな……(笑)さて……。


ローザ:「――っ」

 いつもの調子で腰から拳銃を取り出そうとするも、丸腰であることに気づくよ!


ローザ:ないよぉ! 武器ないよぉ!

GM:(笑)


昭人:ではそこへ――。

「あ、ローザ。ここにいたんだ」

 両手に冷たい飲み物を持って現れる。

ローザ:「! 昭人さん」

 安堵の表情を浮かべるよ。

昭人:しかし、ここは水の滴るプールサイド! 間違って足を滑らせてしまうかもしれない!

「うわ、ととっ」

 右手の飲み物を死守しつつ、左手のサイダーを器用にチャラ男たちへバッシャーン!

 憐れ、チャラ男たちは行水の如き冷たさのサイダーを頭から被ってしまった! 南無阿弥陀仏!

チャラ男たち(GM):「ぐ、ぐわあああぁぁぁ!!! 目が、目がぁぁぁあああ!!!

 目がシュワァァァって! しかもめっちゃ冷たい! なにここ南極!?」

昭人:「ごめんなさい、大丈夫ですか? あっちにシャワー室があるので案内しますよ」

 とか言いつつローザから遠ざける。

チャラ男たち(GM):「おまっ、マジで次から気をつけろよ! 今回だけだかんな!」

 おとなしく昭人に連れて行かれる。

ローザ:「――――」

 口パクだけで「ありがとう」と伝えるよ。

昭人:「――――」

 同じく口パクで「どういたしまして」と伝え、少ししてから戻ってくる。


チャラ男たち(GM):「ふっ……水も滴るいい男、ってな(キリッ)」

ローザ:チャラ男めげない(笑)


昭人:「ふぅ、よし。ローザ大丈夫?」

ローザ:「うん、大丈夫。昭人さんのおかげでね」

昭人:「それなら良かった。飲み物、どうぞ」

 死守していた分の飲み物をローザへ。

ローザ:「ありがとう……でも、昭人さんの分が……」

 そう言いながら、とりあえず口をつけるよ。

昭人:「いいのいいの。そこまで喉も乾いてなかったから」

 そして、席についてボソッと一言。

「……楽しいね」

ローザ:「……うん。でもダメだよ、水の中とはいえ運動した後なんだから」

 手に持っていた飲み物を昭人さんに差し出すよ。


GM:なん……だと……!?


昭人:「…………」

 数瞬ゆっくり飲み物を凝視した後で。

「……いいの?」

ローザ:「全部は飲んじゃダメだよ?」

 冗談めかして笑うよ。

昭人:「いや、そうじゃなくて……うん、いただきます」

 ゴクリ。

「美味しい。ありがとうローザ。でもさ」

ローザ:「うん?」

昭人:「これ、間接キスってやつだけど……」

ローザ:「…………――――!」

 俯き、耳まで赤くなりながら。

「…………全部、飲ん……だ?」

昭人:「飲んでないけど……」

ローザ:「……そっか……私、まだちょっと喉が渇いてるんだけど。もらっても――いい?」

昭人:「はい、どうぞ」

 残った飲み物を手渡すよ。

ローザ:「……ありがとう」

 数瞬、ためらうも口に含む。

昭人:「……なんだろう。照れるね、これ」

ローザ:「そ、そうだね……あ、昭人さん。いつか、きっと、そのうち――」

周囲の客(GM):(もうお前ら結婚しろ……)


 周囲の客の、生暖かい視線に晒されながら。昭人とローザは、一つの飲み物を分け合い飲み干すのであった――。

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