第8話:メインプレイ:マスターシーン1

GM:では次はマスターシーンだ。PCは登場も認識もできないということでよろしく。

 君たちの眼前で狭霧の王が消えた頃。その光景を、遠くから眺める人影があった。

???(GM):「なるほど……あの方々がブルーフロントの守護者でございますか。

 ディアボロスからの報告に、マスタードリーマーの敗北……まさかと思って試してみれば、大当たりでございましたね。

 それに……中々にお強くていらっしゃいます。貴重なストックが減ってしまいました……自慢の一体だったのですが」


昭人:エリザベス(ペルソナ3の登場キャラ)だこいつー!?


GM:人影はそう言って、手元の本から一枚のカードを取り出す。そこには、「18」という数字と共に「狭霧の王」が描かれているね。

 しかしそのカードは、影のように黒く染まると、空中に溶け崩れるように消えていった。


昭人:あ、タロット要素だ。

 数字は18……狭霧の王は月か、なるほどね。


 ここでGMから補足を入れておくと、「タロットの18」……大アルカナの「月」には、「水面下で動く悪い状況」、「見通しが立たない」、「動いても結果が出ない」といった意味の暗示が存在する。


???(GM):「……まあ、減ったものは増やせばいいだけのこと。父上への報告も、今はいいでしょう」

GM:そう言って人影は、ローザとその背後に浮かぶクリムゾンリリスを見つめ、薄っすらと笑みを浮かべる。

???(GM):「さてさて、退屈な人工島かと思いきや。中々どうして、面白くなって参りました」

GM:そうして人影は、誰に気づかれることもなく、自身の影に潜って姿を消した……というマスターシーンでしたとさ。


ローザ:なんか、青葉ちゃん(揚羽)の昔の仲間だったりするのかなー?

昭人:お、何故にそう思うんだい?

ローザ:直感ー。

昭人:そっかぁ。

GM:面白い考察をしてるねぇ。

ローザ:でしょー!(笑)

GM:しかし、一発で「タロットの月」までバレるとは。流石は昭人だね。

昭人:ふははは。リアル知識を舐めてはいけない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る