第8話:メインプレイ:ミドル1

GM:では次、ミドル1のシーン。シーンプレイヤーは昭人。ローザは登場不可でお願いします。

昭人:シーンイン! (コロコロ)7点上昇、54%! ……今日は随分と滾ってるな。

GM:さて、まずは今回のシナリオについて説明しよう。今回、昭人とローザには別行動を取ってもらう。

 具体的には、ローザ側が調査を進める間、昭人側には霧の街をさまよってもらうことになる。

 調査シーンがかさむと昭人の侵食率も上がっていくので、ローザは上手いことNPCを使いつつ調査を進めていってほしい。

昭人:ん、了解。

ローザ:りょーかーい。

GM:この後は、昭人側とローザ側のシーンを交互に立てつつ進行していくぞ。というわけで、まずは昭人サイド。街をさまようシーンからだ。

 では描写に移っていきましょう。

クマ(GM):「一体、何がどうなっちょるクマ! ぷんすこ! とにかく、早く皆のところに向かうクマよ、センセイ!」

昭人:「……そうだね。とりあえず合流しなきゃ」

GM:と、UGNビルに進路を採った君たちだが……正しい道を通っているはずなのに、いつまで歩いても目的地に辿り着けない。

昭人:「……おかしいな。道は合ってるはずだけど。クマ、この状況どう思う?」

クマ(GM):「う~む、明らかに普通じゃないクマ。多分、誰かが邪魔してきてるクマ?」

昭人:「……だとすると、合流は簡単じゃないかも」

GM:具体的には、エネミーエフェクト《ラビリンス》によって、シーンに登場可能なPC人数に制限を加えている状態ですね。

 すまないが、昭人サイドからこの効果を解除する手段は存在しない。諦めて霧の中をさまよっていただこう。

昭人:えっと、RPしか行動できないって感じ?

GM:あ、いえ。それだけだとさすがに味気ないので、判定を用意しております。

 だが、その前に。クマのNPCアシストを解禁しておこう。


●NPCアシスト:熊田クマ

・エフェクト「マシンモーフィング」

 タイミング:購入判定直前

 効果:判定の達成値を+8点する。1シナリオ1回。


昭人:GMの方から調達のテコ入れかぁ。これはしばらく合流は難しそうだ。ローザ、がーんば。


クマ(GM):「もしやクマ、このままセンセイと一生霧の中クマ!? さすがにそれは嫌だクマ! およよよ~!」

GM:と、そうして嘆くクマの声に釣られたのか、周囲にゾンビ一般人が集まり始めてしまう。

昭人:「それはないだろうけど……とりあえず、あのゾンビみたいなのから逃げつつ助けを待とう。

 あと、声は最低限の大きさで。さ、行こう」

 視認される前に逃げようとするけれど?

GM:では、そんな昭人の肩に手が置かれる。


昭人:あっ(察し)


クマ(GM):「せせせ、センセイ、後ろ……クマ」

昭人:「…………」 ゆっくりと振り返る。

ゾンビ一般人(GM):「ゔぁあああああ」

昭人:「もう遅かったみたいだ……」

GM:ではここで、昭人に判定を行なってもらおう。


▼判定「ゾンビ一般人を無力化せよ」

 難易度……白兵 10

※失敗すると4Dのダメージ(ガード・装甲有効)が入ります。


GM:ちなみに、判定に挑戦する前に購入判定も可能です。

昭人:ん、では「アームドスーツ」の購入に挑戦しよう。


 昭人はこの購入判定に《千変万化の影》を宣言。達成値を底上げし、さらに財産ポイントも駆使して調達に成功する。


GM:バカな……クマも使わずに成功だと……!?

昭人:これが《千変万化の影》の可能性さ。では張り切って判定に行こう。

 (コロコロ)達成値13、成功だね。

GM:お、成功だね。ダメージはなしだ。

昭人:「ふっ!」

 肩に置かれた手を取って、対象を一本背負いで地面に叩きつける。

ゾンビ一般人(GM):「ゔぁっ! あああ……」 ちーん

昭人:「とりあえず、これで追っては来られないかな。クマ、移動しよう。

 全員相手してたらこっちが保たない」

クマ(GM):「さっすがセンセイだクマ! 頼もしい、頼もしすぎるクマ! 一生ついて行くクマよ!」 小声

昭人:「……ありがとう。じゃ、行こうか」

 ゾンビから逃げるように離脱する。

GM:では、そんなところでこのシーンを終了しましょうか。

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