第5話:メインプレイ:マスターシーン1

GM:それでは、エピソード:ジュブナイル第5話「進撃の春日」、スタートです!

 と言っても、今回はまずはマスターシーンからなんだな、これが。

昭人:これはまた珍しい。

GM:ではマスターシーン、スタートだ。

 これはとある過去の出来事。場面は、某地方都市に存在する、某私立学園から始まる。

 その学園を今、紅髪の少女と、怪しげな神父が歩いていた。

篠月秋雨(GM):「で、この道を真っ直ぐ行くと、普段アタシのいる教会に辿り着くッスね」

緋蜂紅(GM):「わかりました! お祈りしたくなったらお邪魔しますね!」

秋雨(GM):「いや、そこは仕事の用事で来てほしいんスけど……」

GM:紅髪の少女は転校生であり、神父に校内を案内されている。やがて二人は、園芸部の管理している花壇へと差し掛かった。

 色とりどりの花が咲き乱れる花壇。少女はその中で、一つのバラに目をつける。

紅(GM):「見てみて秋雨さん! 私の髪と同じ色のバラ! 綺麗ですね! でも、あれっ?」

GM:そこで少女は、奇妙な点に気づく。その赤バラの前に立てられたネームプレートには、「青バラ」の文字があった。

秋雨(GM):「ああ、それは園芸部の実験作らしいッスよ。青いバラを育てようとしてるらしいッス。まあ、結果は見ての通りですが」

GM:そう言って、神父は残念そうな表情を浮かべる。これまでその赤バラを見た、多くの人と同じように。

紅(GM):「そうなんですね! じゃあ、私も応援してあげないと! 頑張ってバラさん! 君ならきっと出来るよ!」 ガッツポ

GM:しかし少女は、事も無げにそう言ってのけ、寂しく咲いた赤バラに笑顔を向ける。

秋雨(GM):「そうっスねぇ。青くなれるといいッスねぇ」

紅(GM):「こんなに頑張って綺麗に咲いてるんだもん、きっと出来ますって!」

GM:そんな会話を続けながら、少女と神父は歩いていったとさ。

 はい、そんな感じのマスターシーンでした。


昭人:……咲いてる時点で色が変わる品種はないんだよなぁ……悲しいことに。

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