　さて、今回も無事にシナリオを完走することが出来た。まずはほっと一安心といったところだ。

　今回のシナリオは、自由に使える複数のシーンをやりくりしながら事件の解決とテスト勉強を同時並行で処理していくという、実にややこしい構造であった。

　この実に面倒くさ……コホン、複雑なシナリオを上手いことクリアしてくれたPL達には、感謝してもしきれない感じだ。ありがとナス！

　さて、徐々に明らかになってくる、ローザというキャラクターの裏設定。彼女は強い自己嫌悪を抱いている。そして、彼女の名前に込められた意味が発覚した。自身のペルソナであるシュバルトリリスに向ける感情も、実に険悪である。

　それらの情報を引き出すのに一役買ってくれた「シュバルトリリスへの変身」という昭人のロールプレイに、GMとして賞賛を送っておきたいところだ。

　そして忘れてはならないのが、新たな敵「ローザシャドウ」の登場だ。前回、ローザが自身のシャドウ出現の可能性について触れた時点で、GMの中では「じゃあ実際に出してやれ」という気持ちが固まっていた。

　彼女は強烈な、己への殺意にまで昇華された自己嫌悪の衝動を持つジャームである。GMとしては明確に倒すべき敵として登場させたつもりが、何故か昭人はフレンドリー。これはGMもびっくりであった。

　そして、最後のマスターシーンで登場した、紅髪の少女“レッドホーネット”。ローザにとってのキーパーソンである彼女について詳しく知りたい方は、絶賛発売中の、中村やにお氏の著作『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・メビウス』を読んでみていただきたい。全３巻のうちの第１巻がネット上で無料公開されているので、まずは「リプレイ　メビウス　無料」で検索してもらえると嬉しいところだ。

　さあ、次回はどんなシナリオにしようか。GMとしては、ペルソナ５っぽいシナリオでも作ってみたいなぁ。それに、PC達の裏設定の掘り下げも、そろそろ始めなければならない時期だろう。

　ともあれ、次回のリプレイを楽しみに待っていただければ幸いだ。