第3話:メインプレイ:ミドル9

GM:ではついに、テスト1日前のシーンになりました。

昭人:最後は出るぞ!

ローザ:経験点より楽しいかどうかだー! 出ます!

昭人:シーンイン! (コロコロ)8点上昇、166%!

ローザ:シーンイン! (コロコロ)9点上昇、165%!

 ねね、またよーすけさん誘って、みんなで勉強会しない? 直前詰め込み勉強会! みたいな。

昭人:いいね。なんなら揚羽とかも巻き込もう。

GM:ほう、面白い面子になったな。特殊処理を設けようか。


 ここで、「陽介を勉強に2回以上誘った」ことで用意していたボーナスの発動が確定。さらに揚羽のNPCアシスト効果の使用回数を残していたご褒美として、さらなるボーナスが発生した。

 まずは陽介のボーナス「過去問ゲット」。全能力値に+1の固定値が入る。

 そして揚羽のボーナス「スパルタ勉強会」。このシーンのテスト勉強判定が自動成功となり、得られる固定値も+3に変更された。大学まで飛び級で卒業している揚羽ゆえの、強力なボーナスである。


■桜華昭人

・肉体:+1   ・感覚:+4   ・精神:+3   ・社会:+3


■ローザ・アズール

・肉体:+4   ・感覚:+1   ・精神:+4   ・社会:+6


陽介(GM):「お前ら、泣いて喜べ! 先輩から過去問ゲットしてきたぜ!」

ローザ:「よーすけさん、あなたって人は……!」

昭人:「……神か」

陽介(GM):「ふははは! 崇めよ」

昭人:「助かった。最近、調子悪くて勉強できてなかったから」

ローザ:「早速、過去問を見ながら勉強するっスよ!」

揚羽:「過去問あるなら話は早い。揚羽せんせーのスパルタ勉強会、はーじまーるよー」

昭人:「お、お願いします」

ローザ:「お願いしますっス」

GM:そうして始まる勉強会。好きに描写してくれ。

昭人:「えっと、ここの問題は……揚羽さん、わかる?」

揚羽(GM):「ああ、それはこっちのページの公式を当てはめて~」 ぺらぺら

ローザ:「青葉さーん、この文章題の意味がわからないっス」

揚羽(GM):「そういう場合は文中の指示後に注目して~」 ぺらぺら

陽介(GM):「せんせー、トイレ」

揚羽(GM):「せんせーはトイレじゃないです。音速で行ってきて下さい、ハヌマーンなんだし」

陽介(GM):「無茶言うね!?」

昭人:「あははは」

クマ(GM):「クマ、差し入れ持ってきたクマ~!」 ドアばぁん!

ローザ:「クマクマさんじゃないっスか」

クマ(GM):「熊田クマじるしのクマクマクッキーだクマ!」 露骨なステマ

揚羽(GM):「ああ、口の中ぼそぼそになるやつ……」

昭人:「辛辣だ……じゃあ、飲み物を持ってこようか。牛乳とか、紅茶とか。

 皆、何がいい? 俺が持ってくるよ」

クマ(GM):「やっぱクマクマクッキーは神ってるクマ! でら美味いクマ!」 差し入れむしゃむしゃ

陽介(GM):「いや、おめーが食ってどうすんだよ……」

昭人:「なんかいいな、こういうの。初めてだよ、皆でワイワイ勉強するの。

 またこうして勉強するのもいいかもしれないね。

 じゃあ、飲み物取ってくるね」

ローザ:「いってらっしゃいっスー」

昭人:足音が廊下に響き、遠くから皆の笑い声が聞こえる。

 そんな中、昭人は各人の飲み物を持って部屋に向かう。

(久しぶり、かな? 自分から、またこうしたいだなんて思うのは。

 ここは“暖かい”。こんなところに、いつまでもいられたら、幸せなのかも……)

 そう思い至ったところで、勉強会場の扉の前にたどり着く。

「お待たせ、皆」


ローザ:いい〆だったー。

GM:もう、これエンディングにしてシナリオ終了でいいんじゃね?(暴論)

昭人:信じられるか? これエンディングじゃないんだぜ?(笑)

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