第2話:メインプレイ:ミドル5
GM:どんどんゆこう。次のシーン。戦闘になるので二人とも登場してくれ。
ローザ:シーンイン! (コロコロ)1点上昇、82%!
昭人:シーンイン! (コロコロ)3点上昇、63%!
GM:よっしゃ、安い!
昭人:なぜGMが喜ぶ(笑)
ローザ:タライで頭打って、頭が冷えたっス(笑)
GM:さて、君たちは二つのフロアをクリアし、最後のフロアへとやって来た。そこに待っていたのは……。
クマシャドウ(GM):「よくぞ来たクマ、挑戦者たちよ! トリを飾るのはこの番組! 戦いの祭典“エニグマスープレックスホールド”だクマ!」
GM:巨大なプロレスリングの上に、生のクマシャドウが立っている。
昭人:「……最後は戦闘か」
揚羽(GM):「わかりやすい舞台ですねぇ」
ローザ:「……そうっスね。とっても、わかりやすいっス」
クマシャドウ(GM):「最後の相手はクマだクマ! 景品もバッチリ用意してあるクマよ~!」
GM:そこには、縛り上げられボロボロになったクマ(本物)が、力なく椅子に腰掛けていた。
さあ、“例のくだり”のお時間だ。
昭人:ああ、来るんですね。
ローザ:期待してます!(笑)
クマ(GM):「ローザちゃん、昭人、揚羽ちゃん……そのニセクマ、めちゃ強いクマ。クマじゃ手も足も出なかったクマ……」
クマシャドウ(GM):「ニセクマとはひどいクマ! クマはクマだクマ! 偽物じゃない証拠に、ちゃ~んとクマの願いを叶えてやってるクマ!」
昭人:「……願い……」
ローザ:「…………」
クマ(GM):「クマの願い? な、何を言ってるクマ!?」
クマシャドウ(GM):「もっと注目されたいクマ。チヤホヤされたいクマ。テレビならそれが叶うクマ! UGNの仕事なんて、所詮はついでだクマ!」
クマ(GM):「な、何を言っとるクマ! クマ、まじめに仕事してたクマよ!」
クマシャドウ(GM):「だから用意してやったクマ! クマの、クマによる、クマのためのテレビ番組!
どいつもこいつも、クマのために必死に頑張ってたクマ! 最っ高に気持ちいい眺めだったクマ!」
クマ(GM):「ち、違うクマ! クマ、そんなひどいこと思ってないクマよ!
そんなこと言うお前なんて……クマじゃないクマ!」
クマシャドウ(GM):「クマはクマだクマ! いいや……クマが、クマこそが、熊田クマだクマぁぁぁ!」
GM:クマシャドウの叫びと同時、その身体がリングの中で異形(イメージ:ペルソナ4のクマのシャドウ)へと変貌していく。
昭人:「……来るか」
クマシャドウ(GM):「さあ、番組にオチをつける時間だクマ! 決着つけるクマぁぁぁ!」
昭人:「やっぱり、陽介といい、クマといい、ここのジャームは元の人物の願い……欲望を……。
……考察は後か。とりあえずは、目の前のシャドウをどうにかしないと。
……ローザさん?」
ローザ:目をつぶって気持ちを落ち着けてから。
「……倒すっスよ、あのジャームを」
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