第2話:メインプレイ:マスターシーン1

GM:では次のシーン。マスターシーンだ。

 正体不明()の人影が、人気のない廊下で冷や汗を浮かべている。

???(GM):(どういうことだ……なぜUGNの連中がここにいる……!?

 UGNはブルーフロントに介入できないはずでは!? まさか私の計画に感づかれたのか?)

GM:人影は、焦りからか、イライラと廊下を行ったり来たりしているね。

 しばしの沈黙。そして、意を決したように人影は歩き出す。

???(GM):(邪魔者は、やるしかない。大丈夫だ、私ならやれる! まずはあのとぼけた着ぐるみ。隙の多そうな奴から消す……!

 私の計画は完璧なんだ! UGNさえ排除すれば、私はブルーフロントの王になれるんだ!)

GM:人影は歩き続ける。その視線の先には、迫る魔の手に気づかない、ゆるキャラの姿。

 そしてその近くには、なんということでしょう、おあつらえ向きに、出演者のコーディネート用の大鏡が。

???(GM):「ふふふ……我が必殺の毒電波を受けたまえ……!」

GM:そう呟き、人影はクマに向けて背後から手をかざす。高周波のような音と同時、クマはその場に崩れ落ちた。


昭人:毒電波……ソラリス/ブラックドッグとか?

ローザ:幾月さん電波キャラだった説。


クマ(GM):「んごご……! お、おのれ……貴様、何をするクマ……!」

???(GM):「私の邪魔をするUGNが悪いんだ……せっかくFHに入って好き放題できるというのに、首を突っ込んで……!

 どうせ首を突っ込むなら、鏡の世界にでも突っ込んできたまえ……!」


昭人:悲報、ブルーフロントにFHいます(確定)


GM:人影はクマを抱え上げ、目の前の大鏡に放り込む。

 鏡面がずぶりとクマを飲み込み、やがてそこには、何事もなかったかのように静寂のみが残った。

???(GM):「……まずは、一人……!」

GM:そう呟く人影は、気づいていなかった。

 鏡面に飲み込まれる直前、力を振り絞ったクマの指が、エマージェンシーコールのボタンに伸びていたことに――。


ローザ:一件落着!

GM:事件! 今! 起きたとこだからね!?(笑)

昭人:クマのこと嫌いすぎか(笑)

ローザ:大好きよー?(笑)

GM:お願い、見捨てないであげて(笑)


GM:はい、マスターシーンは終了です。

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