第1話:メインプレイ:エンディング1


GM:ではエンディングフェイズに移っていこう。

 まずは、陽介シャドウとの戦闘直後のシーン。二人とも登場をよろしく。

昭人:はいな。

ローザ:はーい。

GM:さて、君たちに倒された陽介シャドウは、いつの間にか人間形態に戻り、地面に倒れている。

陽介(GM):「……勝ったのか? すげー、すげーよ! お前ら何者なんだっつーの! って、あ……。

 えっと、その、あいつが言ってたことなんだけどさ。なんつーか、その……」

昭人:「……気にしなくていいんじゃないかな。善な部分だけの人間なんて、いない」

ローザ:「そうっスよ。どんな理由があっても、嬉しかったのは事実っス」

陽介(GM):「だっせーけど、俺にもそういう汚ねー部分て、あるからさ……けどさ。

 やっぱ交代なんてしてやれねえ。そりゃ打算で付き合ってた部分だって、なくはないけどさ。

 助けに来てくれたこいつらみたいに、いい奴らだって沢山いるんだ。

 そういう大事にしてー奴らがいるうちは……お前が誰だろうと、俺は俺でいる」

GM:陽介は、まっすぐに陽介シャドウを見つめ、ハッキリとそう口にする。その様子は、どこか吹っ切れたように見えるね。

陽介シャドウ(GM):「くそっ……俺が、お前に……!」

GM:最後までそう呟き、陽介シャドウは塵となって消滅していく。消えた跡には、何も残らない。

昭人「消えた……出よう、ここから」

ローザ:(ただのジャームとも思えない……エニグマを、今後もっと調べていく必要がありそうかな)

揚羽(GM):「話まとまりました? さっさと脱出しましょ」

陽介(GM):「うわっ!? 蝶が喋った!?」

GM:陽介が揚羽の蝶に反応を示す。《シークレットトーク》はオーヴァードにしか聞こえない。つまり、そういうことだ。

昭人:「この蝶は、俺たちみたいな能力を持った人が操ってるんだ」

揚羽(GM):「これは……“こっち側”に来てるみたいですね、陽介さん」

昭人:「そっか。それじゃ、説明することが増えたかな」

揚羽(GM):「んじゃ、撤収ー。きりきり歩けですよー」

ローザ:あ、最後に歩きつつ、後ろをチラ、と振り返っておくよ。

GM:なるほど。では君たちは無事に陽介を救出し、エニグマからの脱出にも成功した、ということで。

 この後は後日談のシーンに移っていくぞ。

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