ウィータの暗号

作者 レライエ

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★★★ Excellent!!!

絶滅した生物を研究する魔術師、魔獣学者のシンジ・カルヴァトス。
ある日、異端審問官ネロ・エリクィンから捜査への協力を求められる。

かつては対立関係にあった、教会と魔術師。
意見が完全に一致するはずはありません。
しかし、魔術師の中では割と型破りなシンジ。
聖職者の中では相当型破りなネロ。
考えの柔軟な二人は、互いの意見を頭ごなしに否定することなく、謎を追います。

魔法という手段を用いてですが、研究者気質のシンジの仮説は面白いし。
人を食った性格のネロがとてもイイ(笑)。信仰、強い!

今(2/18)気づきましたが、彼らが登場する別シリーズが始まっているのですね!
読みにうかがいます!

★★★ Excellent!!!

1000年前。地上の生物の八割が滅ぼされる【聖伐】。人間はそれを生き延び、魔術や科学を発展させてきた。

そんな時代。
魔術師であり魔獣学者であるシンジは、魔術師の仇敵ともいえる存在・異端審問官であるネロとともにある事件を追うことになる。

立場も考え方も違う二人が、時に互いに分かち合えないものを感じ、時に同胞以上の感情を持って相手をおもんぱかりながら進んでいった先にある真実に、貴方は驚くだろう。
そして、その真実を知った上で彼らがとった選択に、さらに驚愕することだろう。

誰を信じればいいのか、誰がたぶらかそうとしているのか。
なぜ、地上の八割の生物が滅んだのに人間は滅ばなかったのか。
何が、人を人たらしめるのか。
人とは何なのか。

そんな思索を友にして、シンジとネロのコンビとともにこの世界の真実に迫ってみませんか。

★★★ Excellent!!!

『ウィータの暗号』に引き寄せられたのは、
世界を書き込む、生きる文字。
登場人物や、ものに宿る、魅惑の名称。その表現。

魔法と、発展途上の科学が織りなす世界で
構築されるのは、元素からなる魔法だけではなく、
何かから、全ての生き物が同じ方向へ逃げる姿をとどめた絵に込められる、
何かによって、生き物の八割が削られた聖伐と呼ばれる、世界共通の謎。

人類だけではなく、異種と共生する世界の一角で、
そっと幕を開けた物語。

魔獣学者・シンジ。
異端審問官・ネロ。

信仰も、住み分ける常識も学術も異なる二人が
手にした暗号の破片は事件を呼び、
やがて世界を削った真相へと近付きます。

シンジとネロの珍道中も見物ですが、
異世界ファンタジーでありながら、ミステリー要素も満載で、
一転どころか二転三転、四転、
読み進めるたびに翻弄されます。

論理的な魔術体系の魔法ですが、ソフトで分かりやすい導入で
一気に引き込まれる世界でした。

何もない所から、魔法が発動するのは違和感がある。
そのような読者様に、物凄くオススメです。

異世界の話しですが、どこかリアルで緻密な世界。
最後には、長く続く読後の余韻が待っています。

皆さんも、ウィータとは。暗号とは。
ヒトとは何かを『ウィータの暗号』を読み解いてみませんか?

素敵な異世界の物語を、本当にありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

一度、滅ぼされた世界。

とあったら、その秘密が気になりませんか?
気になったら、こんなレビューなんか読んでいないで、さっさと本編を読むべし。

気にならない。もうひと押しほしいという方のために、拙いながらも、魅力を紹介させていただきます。

まず、主人公のシンジは、研究熱心な学者気質な魔術師です。
わたしたち読者は、時に彼の講義を受けるような形でこの世界の秘密に迫っていきます。

そして、鍵となる【ウィータ】。
タイトルにあるように、暗号――解き明かすものです。

神の導きと、癖の強いネロならいいそうですが、まさにそうとしか言いようのない形で、秘密に迫っていく個性豊かな登場人物たち。

ここまでレビューを読まれたなら、読みたくなったでしょう。さぁ、本編を読むべし。



蛇足ですが、読み終わった後にふっと浮かんできたわたしの感想を、

過去の謎に迫ることは、今を直視し、未来へつなげるものではないだろうか。

さぁ、読むべし。