大島サイクルの店主大島がいい味出してます!
バイクや部品の知識がなくとも人間模様で読ませてくれる作品ですね。
実直に店を営業する大島やバイク繋がりで周囲に集まって来る人達、特にお金持ちの街の今都の人たちの悪どさが破格すぎて笑えます。
そんな奴は蹴っ飛ばしてしまえと思うような人達ばかりですが、あしらい方を熟知している大島の対応にスカッとしたりする場面もあり、楽しませてくれます。
色々とグッと来るエピソードもあり、色彩豊かなお話です。
専門知識に裏打ちされたメンテナンスや修理のノウハウもちりばめられた、バイク好きには堪らない小説でもあります。
是非ご一読を!
この作品のいいところを3つ言うぜ!
1.キャラがいいんだ!
主人公、大島を始めとした人々が、『人間』なのさ! 辛いことや悲しいことを背負いながらも、腹は減るから料理を作るし、いろんな思いを抱きながらも毎日を過ごしていく! どこにでもいそうな『人間』達が織りなす物語! ここがうまく表現できている!
2.初心者でも分かる!
俺はバイクの『バ』の字も知らねえ! それくらいド素人だけど、でも面白い! 『分かる奴だけついてこい』というような独りよがりになってない! バイクも話に絡んでくるけど、それのみになっていないんだ! 見倣いたい!
3.悪役が分かりやすい!
シンプルな悪役(例えるなら北斗の拳のモヒカン的な奴ですね)ってのは実は難しい! しかしそんな単純な『悪』がここにはいる! そしてそいつらがきちんと痛い目を見つつも、栄えたりもする! 物語の爽快さとリアリティーを兼ね備えているんだ!
以上、俺が思ったいい点3つだ! もちろんこれ以外にもいい点はある!(個人的にはタグにもある『ちょっとエッチ』な点。これがうまくかわしてきて、『うーん、こう来たか』と何度も思います)それは皆の目で見つけてくれ! これで俺の話は以上だ! 後は見ることで楽しんでくれい!
自転車+原付二種までのバイクを扱う大島サイクルの日常を描いたほのぼのドラマ。
通学バイクの相談に訪れる高校生達。
普段大型に乗るが故に原二の気軽さ、良さを知りカブを愛するイケメン。
様々な人物と心優しき店主が織りなす日常の風景。
今売れているCBR250RRも、Z900RSも出てきません。
この物語で出会えるのは横型エンジンのカブ・モンキー・ゴリラやマグナ。
バイクに乗ってる人はもちろん、バイクの知識がない方でも楽しめる内容です。
日本のバイク人口は年々減り続けています。
自治体自らがバイクの危険な部分だけを切り取り教育に反映させ続けた結果です。
臭いものに蓋では人生もったいない。
臭いものにも美味しいものたくさんあります。
バイクも危険なだけの乗り物ではなく、渋滞緩和に有効で便利な移動手段であり、
都会の喧騒を離れれば、体と心に風を受けながら贅沢な時間を過ごせる素敵な乗り物です。
この作品を読めばバイクに興味を持ってくださる方が増えるんじゃないかなと思います。
※近江今○並びにマ○ノ在住の方は読まないで下さい。
※近江○津並びに○キノ在住の方は読まないで下さい。