乙女の嗚咽は歓喜の味
過ぎ去り日を駆ける嗚咽を孕んだ乙女の涙は
きちんと取っておきましょう。
塩の湖に沈んだ古い花弁を溶かし、
明けない夜に居座る月光を浴びせながら
嘆きを歓喜になるまで煮込めば、
その風味はどんな奇跡も生み出すスープとなるでしょう。
涙を拭いて、
せめて一口だけでもどうぞ。
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