第115話 ルビルデの屋敷ばぶー。

 「帰りなさい!誰とも合いません!」


 ルビルデとは違う声でちゅ。


 「あたしを攻撃しておいてぇ、帰れぇ?なめてんじゃねぇーよ!」

 ライナが切れてるでちゅ!


 ヒュン!

 ライナの鞭が、木の陰に吸い込まれる。

 「ふん!」


 鞭を引き戻すと、陰の中からゴシック服の少女が引きずり出される。

 「きゃぁ!」


 「ふん!」

 「きゃぁ!」

 足に鞭を絡まされた少女が、空中に投げ飛ばされ、空中でぐるぐると振り回される。


 「ふん!ふん!ふん!」

 「きゃぁーーーー!」


 『ライナ。その辺で止めるでちゅ。』


 ドサッ。

 「目が、まわりゅぅ~。」


 マジックバックから、ペロが姿を現す。


 「お坊ちゃま。ペロが通訳いたします。」

 「ばぶ。」

 「お嬢ちゃん。こちらのお坊ちゃまは、ルビルデ様のご友人です。警戒しなくて大丈夫です。」

 「ママの友人?」

 「ばぶ。」

 「スキヤキと申します。」

 「スキヤキ…。パパ!パパだ!!」


 少女は、俺に飛びつき抱きしめると、ぐるぐると振り回す。

 「パーパ!パーパ!」


 「ばぶ?でちゅ?!」

 「違うと申しています。」

 「違くないもん。証拠あるもん。」ぷんぷん


 「でちゅ?」

 「見せていただけますか?」


 「うん!入って!入って!」


 『スキヤキ様。お気を付けください。アレは魔族・・です。』

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