宵の宮

作者 奈月沙耶

村におわす鎮守の神は

  • ★★★ Excellent!!!

司とさやか兄妹が訪れたのは、とある山村。
古くからの神事を受けついでいる村は秋祭りを控え、楽しげに浮きたっているかと思えばそうとも言えない。

古からの理を重んじるため閉じられた村。
山の空気は冷たく、暗く、静寂に満ちていて。
その静けさに潜むよう様々な思惑が積もり、流れ、巡り繋がる。
静かに運ばれる語り口が闇の静けさや淀みをさらに際立たせていて、けれど時折ふっと綻ぶ緩急の妙。
ラストの結び方も愛おしく、安心して楽しむことができました。

祭祀、神話、あやかし、人身御供。
そういったキーワードに惹かれる方や、ホラーとはまた違ったひんやり感を楽しみたい方はいかがでしょう。

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