第九回 陶璜と郭欽は晋帝司馬炎の撤兵を諌む
諸親王がそれぞれの
この頃、洛陽は
およそ一切の進献された銭を
一日、近臣たちと宴会を開いて歓飲が
「卿は
「
劉毅は
「朕がどうして桓帝や霊帝のような悪をなすに至ろうか」
「桓帝、霊帝は大いに
晋帝は劉毅の言を喜ばなかったが、臣下の言を
「桓帝、霊帝は決してこのような
宴が果てて後宮に帰って思い返すところ、劉毅の言葉は忠心より出たことが明らかである。その賞として金二十斤(約4.5kg)を
それより
※
このことから、晋帝はつくづくと考える。
「武力を廃して文教を興し、これよりは武器を使わないようにすべきである。しかし、
時に
「
「一方の大臣に任じられて国家の利害に関わる事柄を申し上げぬわけには参りません。そもそも、物事には常態と暫定というものがあり、この両者を便宜に従って使い分けねばなりません。そのことを論じさせて頂きます。現在、交州のように
「
▼「顓臾にあらずして蕭墻の内にあり」とは、春秋時代に
このため、陶璜と郭欽の諫言が納れられることはなかった。
後年、
*
数十万の守兵を解放して
晋帝はいよいよ政治を
彼らはただの一人も
さらに、晋帝は詔を下して
後宮は
それゆえ、
或る者は羊が足を止めるように宮の前に竹の葉を挿し、或る者は同じく塩汁を地面に撒いた。羊は塩気を好み、地面に塩気があると止まってそれを舐める。宮女は羊が足を止めたと見るや、すぐさま晋帝を宮内に導き入れて宴会を開いた。
日が暮れると妃嬪たちは晋帝を後宮に留めて他所に行かせず、日夜このような有様であったため、政治は日を追って
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