詩の世界

@minato_hotaru

第1話

時計を見なくても動く体が

健康的な朝の営みを

詩作の時間に割り当てたのは

閉じた心を開かせるためだ


深い闇から光へと届く

一本の筋は暖かいよね

それを掴もうと殻を破って

柔らかい声で飛び跳ねるのだ


自由や栄光といった名前を

胸のボールペンで刻みたくなる


詩の世界はいつか停滞するよ

雨が降って傘を忘れた日みたいに

前へ進めない時があっても

ペンを置くまでは頑張って欲しい


飛び出す絵本のように言葉も

立体になって心に残る


研ぎ澄まされた集中力が生まれ

まだ平面だった頃の言葉に

ナイフを入れるのが仕事なんだ

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