12月を忘れないで あとがき

夏の終わりの海は、なんだかもの哀しい。

そんな空気感を、川島君とさつきちゃんだけの会話で、静かに綴ってみたかった作品です。


前回の終わりが、ぷつんとしたものだったので、今回は一波乱あるかと思ったけど、帰りの新幹線で何度も何度も、川島君とみっこのことを思い出して振り返り、咀嚼そしゃくした末のさつきちゃんの結論だけを、9月の海の色のなかで描きたいと思いました。


さつきちゃんが言うように、恋人同士の約束って、虚しい。

だから人は約束を求め、それによって相手を縛ろうとするのかもしれません。


なんだかお話しが少しずつ暗くなっている気もするけど、それは季節が陰っていく秋のシーズンに突入したからって言うことで、、

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