第1031話
勇者の真っ赤なロードスターだ。
「よォ~! 坊や、夜明け前なのに元気だな」
助手席からマックが軽口を叩いた。運転しているのは勇者だ。
「う!! マック~ーー!!」
ボクは叫んだ。
オープンカーなので、そのまま飛び上がるようにボクと美剣の間に割り込んだ。
「よォ~ッ! 大門!!
しばらく見ないうちに見違えるほど顔を
マックはひと目で美剣の正体を見破ったようだ。
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