第964話
「スマホなら、自分のが……!」
「フフン…、お人好しだな! ショーは」
「え……?」
「《あの人》に買って貰ったスマホ《モン》だろ!!」
アゴでボクのスマホを差した。
「う、ゥ…! お父さんに……?」
「そうだ! 下手をすれば今の会話も全て盗聴されているかもしれない」
「な! バカな……?」
ボクは眉をひそめ辺りを見回した。
なるほど父親がマルデックの最高幹部の一人でボクたちの最大の敵かもしれないのだ。
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